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take_kuroki
No.133食品って何?(自然毒食中毒No.2)
おはようございます。
No.132の主な「植物性自然毒」に続き、今日は主な「動物性食中毒」を書きます。
◼️主な動物性自然毒
動物性自然毒食中毒を起こすものは、魚介類がほとんど。プランクトンが産生した毒素を食物連鎖によって、体内に蓄積したものとしてフグ毒やシガテラ毒、魚介類自体が体内で毒の成分を生成・蓄積したものにイシナギなどがある。
記載の順序
①種類
②原因
③有毒成分
④特徴・症状
①ふぐ毒
②ふぐ
③テトロドトキシン
④神経毒で主に卵巣、精巣、肝臓に多く含まれる。致命率が高いので、ふぐ調理師制度の条例が定められている。
①シガテラ毒
②おにかます、ばらふえだい
③シガトキシン、スカリトキシン、マイトトキシン
④口唇や手足のしびれ、下痢、腹痛に加え、ドライアイスセンセーションと言う温度感覚の異常をもたらす。
①イシナギ
②いしなぎ
③多量のビタミンA
④頭痛、嘔吐、発熱の他に全身の皮膚がむける。その要因である肝臓は1960年から食用禁止。
◼️貝毒
①麻酔性貝毒
②いがい、あさり、まがき
③サキシトキシン、ゴニトキシン群
④食後30分〜3時間で、口唇や手足のしびれ、神経麻痺が起こる。死亡することもある。
①下痢性貝毒
②ホタテ貝、ムラサキガイ、アサリ
③オカダ酸、ディノフィシス、トキシン
④下痢、腹痛、嘔吐が主な症状で発熱は無い。重症でも三日間ほどで回復する。脂溶性貝毒とも言う。
①バイガイ毒
②ばい貝
③スフガトキシン、ネオスルガトキシン、テトラミン
④口の渇き、視力減退、瞳孔拡大、言語障害などの症状が食後数時間以内に起こる。
①アサリ毒
②アサリ、かき、はまぐり
③ベネルビン
④食後24〜28時間で悪寒、食欲不振、腹痛、嘔吐等が起きる。皮下出血斑が必ず見られる。
次に続けます。