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「(ゲーム老害)と言われても」
テレビゲーム好きの父親の影響で、幼い頃からゲームに触れるのが当たり前の環境で育った。
とはいえ、躾もそれなりに厳しかったため「四六時中ゲーム漬けの毎日」というほどではなかったが、それでも、マリオやドラクエ、FFなど、いわゆる有名どころはひと通りおさえてきたと思う。
以前のブログでも「2024年ベストバイ」と称して、お気に入りのゲームタイトルについて綴ってみた。
ファミコンから始まって、テレビゲームの黎明期から見てきたアラフォー世代として、最近のゲームには少しばかり言いたいことがある。
「今のゲームは親切すぎる!」
ここでいうゲームとは主に、ドラクエやFFなどのRPGのこと。
RPGをプレイした経験がある方ならわかってくれると思うが、最近のゲームはとにかく序盤からヒントが多く、右も左もわからない初心者でも迷わず、ストレスフリーにストーリーを進められる設計になっている。
FF14にしても、最初からチュートリアルが丁寧に用意されているし、クエストをクリアするうえで訪ねるべきエリアやNPCもマップ上で見やすく表示されている。
プレイヤーは画面上のガイドに沿って移動していけばほぼ自動的にストーリーを進められるわけで、はっきり言って、自ら頭を使ったり強大な壁にぶつかったりする場面は(少なくともストーリーを進めるだけなら)ほとんどない。
もちろん、巨大なボスを個性的なパーティで討伐するダンジョンや映画さながらのグラフィックなど、オンラインゲームならではの楽しみはいくつも用意されており、決して今のゲームがすべて駄作というわけではない。
私自身も30代になってFF14にどハマリし、今ではゲーム専用PCで毎日欠かさずログインしてクラフトと料理に明け暮れるほど、FFワールドに埋没している。
そもそも、FF14をはじめとする課金制のオンラインゲームの場合、主たるコンセプトはもはやストーリーの攻略ではなく、むしろ「ゲームを1つの生活空間として、いかに長くお金を遣ってもらうか」というところにあるのかもしれない。
そして私も、そんな術中にまんまとハマっている1人というわけだ。
昔のゲームは、とにかく不親切だった。
初期のドラクエには序盤からヒントらしきものがほとんどなく、プレイヤーは広大な世界に放り出され、人に尋ねたり壺を割ったりしながら少しずつ先に進むしかなかった。
チュートリアルという概念を知ったのは、もっとずっと後のことである。
子どもたちを熱狂させた「ポケモン」でさえ、序盤はほとんど説明がない。当然チュートリアルもないから、初見プレイではスタートのマサラタウンから最初のポケモン入手までの手順がまったくわからず、家の近所をひたすらウロウロ歩きまわった記憶がある。
もちろん、だからといって「昔のゲームのほうがすごかったんだぞ」と、マウントを取るつもりはない。脳性麻痺当事者の私が人並みにプレイできるのはRPGやシミュレーションゲームぐらいで、複雑な操作が要求されるアクションゲーム、格闘ゲームはまるで専門外である。
ゲーム番組を見る限り、格闘ゲームはむしろ格段に難しくなっているようだ。
あるいはRPGにも、私が知らないやり込み要素がまだまだ隠されているのかもしれない。