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はじめての日曜礼拝③

一つ注意点がある。ここまで私は何一つ強制もされていないし、どちら側の神の使いでも無い。

つまり、嘲ってもいないし、崇めてもいないことを解って頂きたい。
(最後に勧誘などということにもならない)

礼拝堂は3階にある。荘厳と言うまでもなく、憧れのパイプオルガンがある訳でも無い。
慎ましやかで清潔感のある礼拝堂。そんな感じ。
少し前に皆さんの前で名前を呼ばれ紹介されて、少し頬を紅くし、軽くお辞儀をした後のこと。

「ようこそ教会へ」に付いていた「昼食券」のお話へと続きます。

礼拝堂入口を抜け、聖書・賛美歌集を返却。階下へ下るほど寒さを感じる。もうすぐ立春のころ。
2階の食堂?多目的利用の出来る部屋らしく、幾つもの楽器や道具が見えた。O形に長テーブルをつなげた席へ導かれる。席をキープしたら昼食券の出番だ。食事の受け渡し口前の列に加わる。
子供達や奥様方の声。礼拝堂とは違った生活感がここにはあった。
私は、施設で少し育った記憶を少し思い出しながら厨房を覗き込む。忙しそうに準備をしている。
受け渡し口に並ぶお吸い物?そこに深皿の料理が乗せられていく、スプーンを片手に料理と椀を持ち流れ行く順番待ちの列。昼食券を箱に入れ、やがて私の番に。

ありがとうございます😊と2つを手に取り席へ。いつの間にか友達の外国人と私を囲む様に席が埋まっていた。本日の来客を珍しく思えるのは誰しも同じだろう。それが小さな外国人女性が初めて連れてきた友達で、しかも大男なのだから。

彼女に話しかける人は英語だ。別に文句を付ける訳ではナイが、日本語を学習している人に英語で話しかける事は、これを読んでいるあなたにとってどういう意味か考えるといい。自己満足でしか無いと気付くだろう。そんなことを考えながら、深皿の料理を眺めた。白米の丘にグリーンピースや椎茸などが飾られ、少量のスープが掛かっている。
隣にお吸い物とくれば、「これはちらし寿司だ!」とスプーンですくい上げ、行儀良く背筋を伸ばしたまま口へと運んだ。
「む???!!!」思った味とは全く違った。
何ともワイルドな魚の風味が鼻を突き抜ける。
くれぐれも誤解して欲しくはないのだが、
敢えて言うならば「生姜を使って欲しかった」
香りと味にソレを。願わくば…。
まぁ。私も大人だ。しっかりと残さずいただきました。
(スタッフがいたら任せていたかも知れないが)
そんなこんなで、食事中に私は「軽い事情聴取」
(ホントに悪気はありません)
を受けていて、皆さんの好奇心を満たした。と思う。
両者のプライバシーのためにここは割愛しよう。

一つ思ったのは、たとえ寒い部屋であっても、人が集まるだけで少し暖かくなるものだと。
そして家族のように集う憩いの場。神父さんはにこやかに握手を求め、来訪感謝の言葉とともに、両手で私の右手を包み込んでくれた。計2回。
あ、そうか。Father and Sonなのだね。
多分、私より若い父に、馬鹿デカイ息子は感謝の意を表したのでした。

総評として。
教会というものは、全てとは言えないが、
「いつも開かれている」イメージで、そこに集うBrother&Sistarは神を愛する心で繋がっていました。

日本人は「愛する」表現を避ける傾向があるのだが、あえて言うなら、ここで得られるイメージはソレにつきます。
私はブラジル系クォーターなので、ラテンの血がそう告げていました。
(真意は定かではありませんが血筋は本物です)

あ、それと。不思議と静かに時間の流れを感じられたのは、ココが特別な環境(許される場所?)だからなのかも知れませんね。

はじめての日曜礼拝。これにて一件落着です。

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