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ごりまる母さんメラピークへ②(全10話)
ジープで陸路2日間移動のはじまり
Day 1 : Kathmandu - Ghurmi 7時間
荷物をジープの屋根に縛りつけ、いよいよ出発。
車酔いしやすい体質なので助手席に座らせてもらったのですが、なんと(!)揺れが上下左右に派手にグワングワンと揺れる方が酔いにくいことが今回判明しました。
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Google mapでは4時間39分となっていますが、道路状況や道路混雑により合計7時間かかりました
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大好きです
Day 2 : Ghurmi - Kharikhola 8時間
ジープに揺られること8時間。
メラピークへのトレッキングスタート地点となるKharikholaへ到着。
これ以上、ジープが進めない所で降りた時には辺りはすっかり暗闇に包まれていました。
8時間ジープで揺られ続けた体は、余韻でふらふら千鳥足。
30分ほど歩き、今晩お世話になるロッジへ無事到着。
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幼い頃、祖母とゴザに座ってトントンとこのように棒で叩き
胡麻の実を落としたことを懐かしく思い出ました
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「おいでおいで!」と呼んでくれました。
見ず知らずの私になんの心の壁を作ることもなく親しみをもって優しく接してくれる。
私もこうありたいなと思います。
歩く喜び再認識!いよいよトレッキングの始まり
Day 3 : Kharikhola - Pangom
[歩行距離] 5,96km
[歩行時間] 4時間45分
[Pangom 標高] 2,948m
[獲得標高] 940m
今日からメラピークに向けて、本格的なトレッキングのスタートです。
出発の朝は雨模様。
雨が降った日は特に新鮮に感じられる土や木々、なんとも清々しい自然の香りの中を歩くことは楽しく、足取りも軽くなります。
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チーム皆で集合写真
クライミングガイド2名・総合ガイド1名・
ポーターの皆さん4名と私たち
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皆それぞれいろんな思いを巡らせながら歩く。
そして皆それぞれ自分自身を内観しながら歩いているのだと思います。
皆で居ながらもこうした静かな空間は心地いい。
うわッ!こんなとこからなんで血が?!
お茶の休憩で一軒家の2階に招いてもらい、靴紐を結びなおそうとズボンを少したくし上げ、靴下を少しずらしたところ真っ赤な血がタラ~っと流れています。
「あれ?木の枝にでも擦ってできた傷かいな?」と気にもしてなかったところ、私の目の前にいたロブの耳下あたりから血がタラ~っと流れています。そして何やら茶色のような黒色のようなナメクジのような物体がロブの耳元に...
「これ、ヒルやないか!!」と誰かの声が!
その瞬間、血の気がサーっとひき自分のズボンの裾をパッとたくし上げ見てみると...
おる。茶色いの。これがヒルか、生まれて初めて見た。
と思ったところで我に返り「ひゃーっ」と言いながらシャッシャッとヒルをはたきおとし、雨具を脱ぎ、帽子をとって髪の毛や首筋などのチェックを皆で行いました。
この後、私たちはお互いにヒルチェック(!)を何度となく行いながら雨の中を歩いていくことになります。
トイレはつらいよ。。。
女性が山で尿意・便意を催した場合、屋根付き個室のトイレがあるのは稀ですから、どこぞの茂みや岩陰ですることになります。
(ここの部分は興味のある方だけ読んでくださいね)
ちょうどお尻が隠れるぐらいのいい感じの大きさの茂みや岩陰を探すのも一苦労。
そういう時のために売られている'Shewee' という便利グッズがあります。
簡単にいうと、これを使うと男性のように立ったままズボンやパンツを全下ろしすることなく用が足せるというものです。
私も購入し、説明書に[使用前に自宅で練習することを推奨する]とあったのでバッチリ練習していたのですが、なんと家のトイレに置いたまま持ってくるのを忘れてしまいました。
前置きが長くなりましたが、ヒルのこともあり(お尻やパンツにひっつかれるのを想像すると怖くて怖くてしかたなかった…)尿意を我慢していたのですが、もう我慢も限界に達し、ちょうどいい感じの茂みに入り[パンツをさげる→する→パンツとズボンをしゃっと同時に上げる]の一連の動作を10秒ほどで終わらせるというちょっとした特技のようなものが身に付きました。
うら若き乙女の年齢をとうに越した私ですが、グループには女性が私ひとりだったこともあり、最初は皆に「私、いまから茂みに行ってくるよ!」=「こっち見んといてな」の意味で声掛けをしていたのですが、ガイドのパサンから「山に入れば男も女もないんだよ。見ないから気にせず行っておいで」と言われてからは、ササッと茂みに行く→10秒で終了→戻ってくるの一連の動作になんの気恥ずかしさも感じなくなっていました。
’慣れ‘’とは不思議なものです。
まとめ
大自然の中を歩けること。
朝は夜明けとともに行動し、日暮れとともに夕食をとり、そして眠るというシンプルな生活に身体と心が癒され、元気になっていくのを日々感じました。
多くの物に囲まれ、ありとあらゆる情報が溢れかえっている生活からは得られない心の充足感・幸福感に包まれるのを感じることができたのはとても幸せな経験でした。
ここまで読んでくださってありがとうございました。
もしよろしければ、もう少しお付き合いください。