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価格競争をしない理由~第105回小坊主の進路教室 振り返り~

こんにちは。Criacao(クリアソン)の小坊主こと竹田です。
小坊主の進路教室の学びを参加出来なかった皆さんの学びにもなればと参加学生が振り返りを書いてくれることになりました!

初回の今日は、第105回の小坊主の進路教室の振り返りです。私が内閣官房オリパラ基本方針推進調査ホストタウンアドバイザーとしてのお仕事で島根県隠岐の島にある海士町に来ている関係で、海士町にインターンしているハウスメーカー内定の学生にも参加していただいた会となります!

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ライターは関西学院大学サッカー部甲斐くんです!!甲斐くん、ありがとう!

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ここで突然クイズです。

とある島に3つのガソリンスタンドがあります。その3つのガソリンスタンドは価格が全く同じです。さらに島民は3つのガソリンスタンドを均等に使用します。それは、雨が降ろうと風が吹こうと、関係ありません。それはなぜでしょうか?

考えてみてください。制限時間は10秒です。よーいドン!

答えは何でしょうか?皆さんなら分かります。

落ち着いて考えてください。焦らないでください。この言葉が焦りを生み出すことになっているのは分かります。まぁそろそろ10秒経ちました。では、正解を発表したいと思います。

答えは、島を豊かにするためです。

あまりにも、ザックリした答えで申し訳ございません。これでは、ザックリし過ぎているので、詳しく解説してきます。

まず価格が統一されていることについてですが、皆さんの家の近くのガソリンスタンドは価格が統一されていますでしょうか。多分、価格はバラバラだと思います。価格がバラバラなのは、ライバル店舗に負けないために価格競争をしているからです。それが、普通の構図です。

では、島で価格競争が行われたらどうなるでしょうか?もし価格競争が行われると、3つのガソリンスタンドが生き残りを掛けた勝負をし始めます。そして安い方に人は流れ込み、値下げに成功した1つのガソリンスタンドは生き残ります。逆に言えば、価格競争に負けた2つのガソリンスタンドは潰れます。

この現象は社会の中で頻繁に起こっています。飲食店でも安い店が生き残り高い店が潰れるなど。

しかし、島では価格が統一されています。島で価格競争をすると、3つのガソリンスタンドが1つになります。1つになると、雇用が減少します。雇用が3→1になります。1のガソリンスタンドで働く島民は収入があるが、2となる島民の収入はどうなるのでしょうか。2つのガソリンスタンドで働く島民の収入は0になります。収入が無くなると、島民は生きていけません。それで、島民が豊かであると言えるだろうか。答えはノーです。島民が豊かでないと、島は豊かではありません。だから、3つのガソリンスタンドの価格は統一されているのです。

また、島民は3つのガソリンスタンドを均等に使用します。前回はあの店に行ったから、次はココという感じで。価格が統一されている上に、均等にガソリンスタンドを使用します。それは、3つのガソリンスタンドが平等に売り上げるようにするためです。3つの各ガソリンスタンドで働く人が共に平等で豊かに生活できるようにするために、均等にガソリンスタンドを使用します。

解説が長くなりましたが、このような考えが島では当たり前です。

他にも、島の物価は高いが敢えて高く買います。コロナの影響で苦しんでいる店があれば、用が無くても用を作りお金を落とします。

僕は、このことを小坊主の進路教室に急遽参加された現在大学4年のカンちゃんに聞きました。カンちゃんは島根県隠岐郡の町、海士町でインターンをしている方です。この方は、海士町出身ではありませんが隠岐の郡の島出身の方です。なので、島について熟知されています。今の僕の生活では考えられないような当たり前に衝撃を受けました。話を聞いただけで田舎の美に一目惚れです。 
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また次回以降も小坊主の進路教室の学びをシェア出来たらと思ってます!

Criacao 竹田(小坊主)

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