OMソーラー|スタートアップからの視点で気づいた解決策の幅広さ
会社概要
OMソーラー株式会社は、1987年に創立され、「環境と共生する地域建築の創造と普及を通じて社会に貢献する」を企業理念に、太陽熱利用システムならびに全館空調システムの開発および販売をしている静岡県浜松市の中小企業です。
スピーカー:取締役 経営企画部 部長 阿久津 弘行 氏/研究開発部 課長 楠 崇史 氏
アクセラレータープログラムを開催した背景を教えてください
外部と共創でプロジェクトを推進することに関しては、大学との共同研究という形での経験はありますが、スタートアップとの共創は今回が初めてでした。浜松市さんから、お声をかけてもらったことが開催のきっかけです。スタートアップのように新しい技術やアイデアを持っている他社さんを知る機会もあまりなかったので、ぜひこの機会に新しいことにチャレンジしてみようと思い、プログラム開催にいたりました。
Crewwのサービスで解決したかった課題はどのようなものがありましたか ?
当社が販売している太陽熱利用システムにはエコナビOMというHEMS機器を取り付けて販売をしております。室温の情報や外気温、またシステム運転状況がリアルタイムで表示ができる機器です。
こういった情報から実際の運転状況や不具合が発生した場合の確認ができるので、現地に行かず、どういった不具合が発生しているかをいち早く弊社のスタッフが確認できるシステムです。
ただ、今まで不具合が発生してからの対応、というのが主な使い方になっているという課題がありました。
そこで、システムの操作や暮らし方のアドバイスを収集したデータを活用してできないかとか、AIを利用した新たなサービスをできないかというところの期待を持って「浜松アクセラレーター2022」に参加しました。
具体的にどのようにCrewwのサービスを活用しましたか?
募集ページ作成について主に活用しました。フォーマットが決まっているので、社内にある素材も使いつつ、簡単に作成していくことができました。
実際に採択したプログラムはどのようなものでしょうか?
19社ものエントリーが集まり、1次選考で一緒に共創できそうなアイデアを16まで絞り、各社さんとオンラインでお話しさせてもらい、さらに実現性が高いところを8社まで絞り込み、最終的に1社採択という結果でした。
採択させていただいたユニロボット株式会社様と、AI電話を活用した24時間対応の問い合わせ窓口サービス提供に向けて協業を進め、実証実験を行いました。採択されたあとは、担当部署に引き継ぎ、さらなるブラッシュアップを進めてもらいました。現業との兼ね合いから、若干スピードダウンしている点もありますが、その他、採択した意外のスタートアップ様とも引き続き関係性を保ちつつ、情報交換などを行っています。
スタートアップ共創を実施してみて感じたこと
既存事業があるので、現場に共創プロジェクトを引き継いだ際には、ある程度事務局も進捗を把握したり、追加でプロジェクトを進行する人材がいないと、スピードが落ちてしまうのだという気づきがありました。
普段接することができないスタートアップ企業様とのネットワークができたことは大きかったです。我々だけで考えていると、どうしても同じ方向からしか考えられないので、一見解決策が無いように思えることもありました。ですが、プログラムを通じて様々なスタートアップ様と会話をしていると、色々な解決案が出てくるんです。結果、社内の視点が広がりました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?