子ども時代の経験が、大人時代をつくる。
「プロサッカー選手になりたい」「人を救う仕事がしたい」「ケーキ屋さんになりたい」「花屋さんになりたい」「乗り物の運転手になりたい」etc...
小さな頃に憧れた仕事に、大人になって就いた人はどれぐらいいるのだろう。
私の知っている限りでは、小さな頃の想いをぶらさずにその目標を実現している人は少ない。夢の実現には人知れないとてつもない本人の努力はもちろんあるのだが、それよりも人は生きている中で様々な出会いを経て、やりたいことが変わってくることの方が大きいと思うのです。例えば、サッカー選手を目指していたけど、高校生になってプログラミングと出会ってその道が楽しいと思って進路変更をしたり。そんな風にごく自然にいろんな出会いによって、人生は大きく変わっていくもの。そんな風に子どもたちが未来を考える上での、いいきっかけづくりができないかと思い、昨年の夏に「ちいさな動画制作所」というイベントを開催しました。
これは一生で一度しかないその夏の家族の思い出を、動画制作を通じてカタチにしてみようという企画。何かをつくる、そしてカタチにするという経験を味わってほしかったのです。
みんなたくさんの写真を持ってきてくれました。どれにしようかなあと選ぶときも、そのときの思い出を教えてくれて満足そうな笑顔が印象的でした。
はじめて触るPC。キーボードを叩いてみる。私たちにとっては普段の日常の、ごくありふれた作業でも、ドキドキしながら触っている姿。新鮮な気持ちでものづくりに臨む姿を見て、講師一同思わず熱も入ります。
この写真はナレーションを書き出している様子。シンプルな言葉で夏の思い出を紡ぎだしていました。映像の尺に合わせて長すぎたり、短かったりもしたので、書き直しながら、最後は音声の収録もしました。
最後の仕上げ作業。だんだん慣れた手つきになって、PCを触れるようになってきています。映像と音楽とじぶんの声のナレーション。音楽を変えるだけでも映像の印象がぐっと変わることにみんな驚いていました。そうして完成。2時間があっという間に過ぎました。
最後はつくった映像をみんなで鑑賞。それぞれが過ごしたひと夏の喜びや楽しさ、家族の絆がそこに描かれていました。私たちもなんだか胸の奥が熱くなってくる。そんなヒューマンな時間がそこには流れていました。
子ども時代の経験が、大人時代をつくる。だから彼らの人生経験の選択肢の中に、動画制作に関わるクリエイターをなりたいとか、何か新しいことはじめたいという気持ちが芽生えたりしたらとても嬉しいなあと思いました。
私たちCrevo(クレボ)は、クリエイター経済圏というインフラを構築して、クリエイターを支援していこうとしています。できる限り多くの何かをつくる人が増えていけばいいなあと心から願っています。もうすぐクリエイターとクリエイターが学びあう場としてのCrevo Academy(クレボアカデミー)もスタートします。またその内容はここでお知らせしますね。それではまた!
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