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上高地に咲く白い花たち

毎年行っている梅雨入り前の上高地。
今年は予定していた初日が大雨で行けず、一泊だけの散策となり、景観だけでなく、花も楽しみたい私にとっては少し時間が少なかったと思います。
また、大雨による沢からの大量の水が運んできた土砂などで、いつもならこの辺で出会えると思う場所も崩れたりしていてちょっと残念でした。
さらに、今年は5月が暖かかったのか、いつもなら見頃と思われる花も終わっていたりしました。
上高地の代表的な花、ニリンソウは終わりに近づき、サンカヨウはほぼほぼ終わっていました。
そんな中でも散策中にまだ元気に咲いている多くの白い花に出会ったのでご紹介します。

★ウワズミザクラ

遠くから見ると大きな木にいっぱいのブラシをつけたように見えるのですが、近寄ると小さなきれいな花をいっぱいつけていることが分かります。この花はまだまだ見ごろのようでした。
梓川の川岸を歩いていたら多く見ることができます。

★オドリコソウ

明神館の近くでいっぱい咲いていました。この花は白い花をつけています。山でないとお目にかかったことがありません。街中で雑草のように咲いているヒメオドリコソウとは色も大きさも全然違います。

★カラマツソウ

樹林の中で線香花火のように咲いている白い花です。緑色の中に白い花が目立つのですぐに分かります。今がきれいに咲いているころです。

★コナシ

梅雨入り前の上高地で代表的な花と思います。コナシという呼び方は上高地だけと聞いたことがあります。なんでもエゾノコリンゴと本当は言うようです。大きな木にいっぱい咲いていて遠くからでもよく分かります。バスターミナル、小梨平、明神、徳沢などできれいに咲いていました。

★コミヤマカタバミ

この花は初日通行止めだった河童橋から明神までの梓川左岸で多く咲いています。今回は通行止めが解除された二日目に探しに行きました。きれいに咲いていました。よかった。

★サンカヨウ

私の好きな花で毎年楽しみにしている花です。しかし、去年も今年も完全に終わっていて、今年はこの一株だけを何とか発見しまし。雨上がりの薄く透明になる花弁を見ると忘れられなくなります。

★シロバナエンレイソウ

この花は花期が長いようです。もう終わっていると思っていたのですが、けっこうあちこちでまだ咲いているのを見つけました。でっかい葉っぱの上に独特の花が咲くのですぐに見つかります。

★タガソデソウ

上高地では特に珍しくなく今までもあちこちで見た花なのですが、日本では長野や山梨あたりでないと見られないと聞いたこともあります。もしそんなに珍しいのなら大切にしないといけないし、上高地で見ることができる花なので見たければ上高地はおススメです。

★ツバメオモト

この花は上高地を歩いていても大体いつも限られた場所で咲いており、あちこちに咲いているわけではありません。比較的多いのは梓川の左岸で、見つけると「あった!」と喜んでカメラを向けしまいます。私の好きな花の一つです。

★ツマトリソウ

小さな花ですが、形が美しいですね。ツマトリソウは上高地でなくても八ヶ岳あたりでもっと多く咲いているところもあります。上高地では田代橋から田代湿原への林道コースで見つけやすいと思います。

★ニリンソウ

ニリンソウは5月の上高地の代表的な花です。これを見るのも楽しみなんですが、去年も今年も見ごろが過ぎていました。一昨年は5月後半で徳沢に大群落をなしていました。あの群落を見るとまた見たくなります。この写真も徳沢で撮りました。

★マイヅルソウ

小さな花ですが、好きな花です。小梨平で結構咲いていて毎年定点のように撮っています。
徳沢ロッジの玄関前にも多く咲いていて目を引き付けられます。

★ミヤマザクラ

河童橋から田代橋にかけて梓川沿いでぽつりぽつりと咲いている木を見つけることができます。
山でのみ見ることのできる桜ですね。

★ヤマシャクヤク

上高地で初めて見たときから大好きになった花です。明神館前や明神から徳沢への道で咲いているのを知っているのですが、今年は見つけられませんでした。ところが徳沢に行ってみると徳沢ロッジの近くで柵を作って保護している場所を見つけました。この写真はそこで撮りました。さらに徳沢園の前の花壇にはいっぱい咲かせていることが分かり、楽しみが増えました。

★ユキザサ

小さな花ですが、花が咲くと目立ちます。花が咲いていないと葉っぱが笹に似ているので、まず足を止めて見ることはありません。咲くと華やかになりますね。

梅雨入り前の上高地は花が多いので、上高地はいつがいいかと言われると梅雨入り前と答えます。
白以外の花もあるので続編で投稿しようと思います。

昨年の同じころに行ったときに写した花の写真も記事にしていましたのでご興味があればこちらもどうぞ。



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