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【 NFT/XR CREATOR INTERVIEW 】#002 グラフィックデザイナー・3Dアーティスト セイオーさん

CREPOSは、VRやARなどのXR制作を応援する「CREPOS XRサポートプログラム」と、NFT制作を応援する「CREPOS NFT支援プログラム」を運営しています。
このコーナーでは、各プログラムに参加するクリエイターさんやXR/NFT界隈で活躍するクリエイターさんに直接インタビューを行い、どのようにクリエイター活動を始めたか、そしてNFTやXRの魅力について探っていきます。


#002 は、グラフィックデザイナー・3Dアーティストのセイオーさんにお話を聞きました。質感や色合いが唯一無二な土偶のNFTコレクションがなぜ生み出されたのか…、その理由を知るとその先に宇宙が見えました…!

【PROFILE】
グラフィックデザイナー・3Dアーティスト セイオーさん
Twitterアカウント:@OoooohSay
東京生まれ/射手座
グラフィックデザイナー、3Dアーティスト。土偶を現代にアップデートしNFTの世界に埋蔵する「dogooooo」コレクションを展開しています。
■尊敬するクリエイター
OTO(@otograf_jp
■CREPOSポートフォリオ
https://crepos.jp/portfolio/SAY_OOOOOh

Q1.現在のクリエイター活動について教えてください。

「dogooooo」コレクションは第三弾まで完売いただいており、今後は次の展開としてストーリなどの全体像を膨らませて、より世界観を表現していきたいなと考えています。

具体的には、新しいキャラクターの登場と、ストーリーが主軸となったVR、AR展開。またそれらのストーリーを反映させたメインコレクション第四弾をリリースし、皆さんに楽しんでいただけたらなと思っています。

またMi&Mi StudioとしてMIMIを展開していくプロジェクトにも関わらせていただいています。3月にClusterにメタバースのワールド、「MP1」を制作し、4月には「33BITSBOOK」というフィジカル特典を制作・販売予定です。

Q2.「dogooooo」コレクションのコンセプトや想い、ストーリー、目指すことを教えてください。

土偶は縄文時代に作られた土人形として、日本人なら誰でも知っていますが、それが何のために作られたかは、はっきりとはわかっていません。
でもクリエイターの方だったら、もし自分が縄文時代に生きていたら、土で人形のようなものを作るであろうことは想像に難くないと思います。

私はずっと美術・デザイン業界にいて、周囲の評価や時代の流行にさらされて、自分が何がしたいのか分からなくなる状態になることが多いように思え、その中で純粋な本能を見失わないようにしたいと考えるようになり、単純な発想なのですが、具体的には無人島に行ってひとりになった時に自分はどう思うか。と言う判断基準を設けるようにしていました。

誰もいない孤島にたどり着いたとしても、とりあえず生存可能な状態であれば私はきっと土偶みたいなものをつくると思うのですが、そう思えるとほっとするというか、創作の原点みたいなものを土偶の中に感じることができるんです。なので、「dogooooo」コレクションは本当に作りたいもの。作りたいと言う気持ちそのもの。というのが一番シンプルなコンセプトです。
その上で今現在を生きる私が、土偶を作りたいという気持ちから今まで生きてきた中で得てきたインプットを元に、現代にアップデートした土偶が「dogooooo」です。

また、NFTの世界を鑑みたときに、永遠性と言う価値が上げられると思いますが、数百年はいいとして、5000年、1万年経った未来に、その価値をそのまま引き継いでいるかどうかは疑問です。何も知らない人類、なのか何かが、残されたNFTたちを見つけたときに何を思うだろうか、と考えたときに縄文時代の土偶のように、何のためのものか分からずにただ発掘され続けると言う未来を夢想して、NFTとして「dogooooo」を埋蔵する、と表現しています。
そして今とは構造の全く違う未来の世界で、私が生きて見聞きした記憶の切れ端が共に発見されたらいいなと思い、「dogooooo」の名前に地名を添えています。あまり地名と関係ないようなモチーフや色の「dogooooo」がほとんどですが、個人的なささやかな繋がりをそれぞれ持たせています。

今後の目指すところとして、「dogoooo」をNFTとして埋蔵し続けるということが第一ですが、「dogooooo」の世界をもっと掘り下げてストーリーの展開をしていきたいと考えていて、その世界をもっと立体的・空間的に共有して楽しめるように、VRやARなどの展開もしていきたいと思っています。

Q3.質感や色合いの組み合わせがとても可愛く、楽しく特徴があると思うのですがアイデアの着想はどういったところから得ていますか?

縄文時代の土偶は土の色の違いくらいしか色の差はありませんが、現代の土偶だったら、当然色彩や素材が様々であるべきだと思っています。土の色の代わりに、名前に含ませた地名への印象から色や質感を決めることも多いです。

第三弾のdogoooo(No.03~)では、さらに土偶の装飾性を考えて、縄文時代であれば縄模様や、植物などのモチーフを模しているところを、現代に置き換えて考えました。身近にあるし生活必需品でもあるけれど、時に憧れの対象にもなるものとして、スニーカーを選び、スニーカーのような色合いやディテールでさらに土偶としてのアップデートを図っています。
当初はスニーカーというアイデアはなかったのですが、現代的な自分の身近にある世界観を落とし込むという考えから、今の「dogooooo」の色や質感が生まれていると思います。

Q4.クリエイターとしての信念や大切にしていることがあれば教えてください。

基本的に出来ることや作れる世界観が限られているタイプで、注意しないと、他人と比べて卑屈になりがちなので、無理して周囲に合わせる必要はないくらいの気持ちで気楽にやるようにしてます。

Q5.クリエイター活動を本格的に始めたきっかけはなんですか?

本業はグラフィックデザイナーなのですが、広告やパッケージデザインの現場で、無料で使える3Dソフトがあるという話を聞き、Blenderと出会いました。最初はパッケージデザインに活かせればと思い始めたのですが、色々試すうちに楽しくなり現在に至ります。

Q6.初めて本格的にクリエイター活動をした時の作品はどのようなものですか?

当初は静物画のように、部屋の一角に置かれたdogoooooの前身になるオブジェクトなどを制作していました。

3Dビジュアルを作るのが楽しくて、人物の制作や、よりリアルな描写を試したりなど夢中になっていましたが、その時すでに主要都市の街並みの3Dデータや、有名な土偶の3Dデータなどはwebから手に入りましたし、スマフォからの3Dスキャンも可能。さらにこれからはAIでの3Dモデリングが可能な時代に、一心不乱にデッサンをするように3Dを作っていくのは何か違うなと思い始めていました。

いくつか制作した中で、一番自分の心に響いていた土偶モチーフのオブジェクトをもっとコンテンツとして掘り下げて、世界に発表してみたいと考え、NFTに参入しました。市場の傾向を鑑みたときに、現在のようにキャラクター単体で展開していく方向にしていくことに。

Q7.NFTやXRに興味を持ったキッカケやエピソードを教えてください。

Blenderを本格的に触るようになり、いくつか作品のようなものができ始めたので、それを発表する場として、NFTに参入したのがきっかけです。本業がwebデザインの仕事も多いため、web3やNFTという言葉自体はすでに身近にありました。

Blenderが非常に好きで、色々作品を制作するうちに、レンダリングされた作品だけでなく、Blender内の空間も共有できたら良いのにと考えるようになり、今はXRやARに興味があります。

Q8.クリエイター活動を通して、自己実現できたことや問題解決できたこと、達成できたことはありますか?

現在6歳の娘がいて、出産後早い段階でデザインの現場に復帰しましたが、未だに毎日残業するのが当然の業界で、短い時間しか働けずなかなか思うようなクリエイティブに戻ることが難しかったのですが、そのフラストレーションを全て隙間時間のクリエイター活動に吸収してもらっています。

Q9.クリエイター活動の中で苦しかったこと、挫折などはありますか?

NFTは現状ですとTwitterでの宣伝や交流が必須と言えますが、そういうものが苦手なタイプのため、最初は馴染めずわからず、挫折しそうには何度もなりました。やがて作品が売れ始めて、馴染み始め、だんだんと苦ではなくなりました。とは言ってもそんなに活発になったわけではなく、自分に合った方法で無理しないように落とし込めたという感じではあります。

Q10.クリエイター活動を通して、生活が変化したことなどはありましたか?

元々から常に何かに夢中になって没頭しているタイプですので、それが今はNFT、なので生活自体は変化はないかもです。ただNFTは他のクリエイターさんとの交流が活発なので、今までにはない視野、世界が広がっていき、自分のクリエイティブもより充実していくのを感じて、日々楽しいです。

Q11.これからやってみたいことはありますか?

ARやVRについては先ほども述べたとおりですが、NFTというものの価値や存在について見据えて考えていきたいなと思っています。これから3D作品をNFTの外、フィジカルやXRに持ち込んでいくとしたら、ますますNFTに刻み込む意味というのが必要になっていくと考えています。

PRがあればどうぞ!

4/12〜4/14 NFT NYCで展示作品に選出されました。選出されたのは@otograf_jpの「 MIMI Hide #46」のFA作品で、彼の「MIMI Hide #46」も同時に選出されています。

4/1〜 「33BITSBOOK」という本をMi&Mi Studioとして販売開始。33冊限定の完全手製本作品で、私は詩作と製本を担当しています。
また、この発売に合わせて「MP1」(cluster)のワールドに記念碑的なモニュメントを増築予定。

また未定ですが、dogoooooのメタバースワールドを今春展開予定です。


今回はグラフィックデザイナー・3Dアーティスト セイオーさんにお話を伺いました。興味があってチャレンジしてみたら、楽しくて夢中になっていくうちに活動領域がどんどん広がっていくって、すごく素敵ですね!
今後もどんなdogoooooワールドが広がっていくのか楽しみです♪

みなさんも、まずはチャレンジしてみると新たな世界が見えてくるはずです!
今後もこちらのコーナーでは、NFTやXR作品を手掛けるクリエイターさんをインタビューしていきますので、次回もお楽しみに。

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