【Salesforce】 Marketing CloudでのCAN-SPAM法とチェック機能解除
はじめに
こんにちは。CREFILでコンサルタントをしている佐藤です。
今回は、Marketing CloudにおけるCAN-SPAM法とチェック機能解除について触れていきます。
CAN-SPAM法とは?
米国で施行された、迷惑メール(スパム)防止を目的とした法律です。
2003年にPC向けメールを規制、2004年にFCC(連邦通信委員会)規則により携帯電話向けメールを規制しました。
(※CAN-SPAM法 = Controlling the Assault of Non-Solicited Pornography and Marketing Act)
Marketing Cloudでは、米国のCAN-SPAM法を準拠するために、商用コンテンツの配信を主な目的とするメールについて、「住所」や「購読解除リンク」を含める必要があります。
Marketing Cloudのチェック機能
Marketing CloudではCAN-SPAM法に基づき、以下のチェックを行う機能を搭載しています。
送信者の身元をヘッダー情報で正確に明かす。
メールのコンテンツを正確に表す件名行を使用する。
購読者からの明示的同意 (オプトイン) がある場合を除き、メッセージを広告として特定する。
実際の住所を明記する。
オプトアウトするためのメカニズムを提供する。購読を取り消すために、購読者に複数ページへのログインまたはアクセスを要求できない。
オプトアウト要求を直ちに適用する。購読取り消しリクエストを 10 日以内に処理しなければならず、メールの送信後 30 日間以上は、購読取り消しメカニズムを運用しなければならない。
上記の情報を含まずにメールの配信を行おうとした場合はエラーメッセージが表示され、エラーメッセージに出力された情報をメールコンテンツ内に含めることでエラーが解消します。
(エラーが検出されるとメールは送信ができません。)
ただ、このチェック機能は米国法を準拠するために搭載されているため、日本国内の配信であればチェック機能は不要です。
そのため、日本国内での配信の場合はこの機能は解除できるので、送信時エラーの可能性を下げるため、チェック機能を解除することが推奨されています。
お客様のご要件を確認の上、ご依頼に基づき無効化を行っていただければと思います。
参考:Marketing Cloud - Deliverability 推奨設定: CAN SPAM チェック機能の解除依頼についてチェック機能の解除
CAN-SPAM法のチェック機能は以下の3つの機能からなります。
プロファイルリンクチェック
住所の確認
購読取り消しリンクチェック
セットアップメニュー|機能設定|EmailStudio|メールのオプション機能から上記の3つの機能を無効化すれば、CAN SPAMチェック機能は無効化となります。
おわりに
今回のご紹介は以上です。
今後は今回のようにMarketing Cloudの初期環境設定についてもまとめていければと考えています。
順番が前後するところもあるかと思いますが、宜しくお願い致します。