【Salesforce】Experience Cloudでの同一取引先の責任者間でレコード参照する方法
こんにちは。
CREFILでコンサルタントをしている鈴木です。
Experience Cloudでは、社内と社外を繋ぐポータルとして、外部ユーザに特定のオブジェクトやレコードを公開する事ができます。
今回は、カスタマーコミュニティライセンスユーザに対するアクセス制御、
「共有セット」についてご紹介します。
Salesforce通常の仕組みでは、"横展開"をする場合「共有ルール」を使用しますが、カスタマーコミュニティライセンスでは主にこの共有セットを利用することになります。
例えば…
例えば「お問合せ」というオブジェクトを用意し、以下のような状態になりました。
【前提】
・オブジェクト「お問合せ」
・デフォルトの外部アクセス権は"非公開"
・自身(取引先責任者)が所有者のレコードのみ参照できる状態
ここに、常に同一取引先の責任者間で「お問合せ」を参照したい場合
まず、思い浮かぶのがロール階層を使用した「共有ルール」かもしれません。
但し、ロール階層を使用した「共有ルール」はロール毎の設定になってしまうんですよね…
全顧客分のロールで設定をするのは難しいですし、
そもそも顧客向けライセンスの中で一部はロールモデル自体を利用できなかったりします。
(※詳細:Experience Cloud ユーザライセンス>ライセンスの詳細)
そんな時に設定するのが「共有セット」です。
設定方法
まずは、先程の画面で「新規」を押して下さい。
①設定を反映させるプロファイル、オブジェクトを選択
②画面下部のアクセス権の設定「設定」をクリック
③アクセスマッピングを設定
これで、サイトにログインしたユーザの
「取引先責任者に紐づく取引先(Contact.Account)」と
指定したオブジェクトのレコードの
「所有者に紐づく取引先(Owner.Account)」が
一致した場合は参照権限を付与する設定ができました。
つまり同一の取引先に紐づく責任者間で所有しているレコードは、
全て参照できる状態が完成しました!
活用
アクセス制御に使えるのは所有者だけではありません。
所有者を使えない場合…
オブジェクトへ「取引先」と参照関係を持たせてあげる事で、
「所有者に紐づく取引先(Owner.Account)」ではなく、
「「取引先」と参照関係のカスタム項目(Account__c)」を指定してアクセス制御をする事も可能でした◎
さいごに…
Salesforce開発に係る皆様や、これからを検討している皆様のヒントになりましたら幸いです!
最後まで読んで頂いて有難うございました!
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