プーチン氏の憧れは「ブタペストの暗殺者」!アンドロプ氏の亡霊はさまよい続けるか?
プーチン氏の尊敬するKGBの「ブタペストの殺害者」アンドロプ氏の亡霊が、ロシアの社会を彷徨い続けているという、興味深い記事を読みました。
経済制裁で国力も衰えてきたロシアですが、病気が報じられるプーチン氏が他界すれば、ロシアの軍事的侵略はなくなるのでしょうか。
ロシアの共産主義に隠れる、恐ろしい思想を知ると、決して楽観視できず、彼の思想は歴史の中で脈々と受け継がれているようです。
レーニンの主張は、「資本主義と共産主義が残る限り、平和に暮らすことはできない。平和とは、戦争がないことを意味するのではなく、共産主義が世界を征服するまでは実現されない。」と語っていました。
その実現のために作られた組織がKGBで、その中で生きてきたのがプーチン氏です。
プーチン氏の最も尊敬する人は、元KGBのアンドロポプ氏で、フィンランドのカレリア地方を併合し、ハンガリー動乱を抑圧した人物です。
ナジ・イレムは夕食会に招かれて殺害され、2,500人以上のハンガリー人が死亡し、「ブタペストの殺害者」と呼ばれました。
アンドロプ氏のもと、KGBは、西側諸国を攻撃・破壊し、アメリカを孤立させることを目的に、「相手を説得するのではなく、打ち破り、誤りを治すのではなく、破壊し、地球上から相手の組織を一掃すること」のために組織化されました。
ウクライナ東部の地図は、赤く塗りつぶされ、制圧されてきたように見えますが、ロシアは経済制裁で、かなりのダメージを受けているようです。
ルーブル上昇のトリック: ロシア経済は最悪に
不思議なことに、ルーブルは急回復しました。そこにはロシア政府のトリックがあり、ロシア経済は最悪の状態に向けて進んでいます。
侵攻開始直前に1ドル=80ルーブル前後だったルーブルは、
欧米諸国が制裁を発表した3月上旬には115ルーブル前後に落ち込み、
7日には一時150ルーブルにまで暴落。その後乱高下したが、
3月下旬からは一転して上昇し、
現在は侵攻前よりも高い水準にまで回復している。
プーチン政権は表面上の経済不安は抑え込んでいるものの、ソ連崩壊以後で最悪レベルの国内総生産(GDP)の落ち込みや失業者の急増などが見込まれており、ロシア経済はかつてない低迷に陥りつつある。
ロシアが講じた2つの対抗策
ロシア国内の企業が輸出で得た外貨を
3日以内に強制的にルーブルに換金するというものだ。
これにより人為的にルーブルを買い支える効果を生む。
企業は輸出で得た収入を、より安定的な外貨で保管することができなくなるが、企業側の都合などは考慮されずに導入が決まったものとみられる。
ロシアが「非友好国」と定める国々がロシア産天然ガスを輸入する場合は、
その支払いをルーブルで行わせる施策で、ルーブルの需要を強制的に生み出す狙いがある。
ロシアの民間軍事会社PMCのあん略
ロシアの民間軍事会社PMCは、世界的に見れば規模が小さいが、歴史は古く、1990年代のボスニアでは、ロシアの民間警備会社「ルビコン」の義勇兵が展開し、アルメニアとアゼルバイジャンのナゴルノ・カラバフ紛争、沿ドニエストル、アブハジアやボスニア紛争などでも活躍していた。
また、アフリカ(特に、エチオピア、アンゴラ、スーダン、ザイール)で勤務した旧ソ連の元軍人いたと言われる。。。
ロシア政府は、PMCを外交の有用なツールとして用いており、PMCが展開されている場所は、ロシアの外交の重要拠点となっていると見てよいだろう。