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ジャーナリストの批判:プーチン大統領がヒトラーに、プーチン政権がナチスに見えてしまう
「Lenta.ru」(ロシアの政府系のニュースサイト)に9日、プーチン氏のウクライナ侵攻や、反対派への締め付けを批判する記事が30本ほど載せられ、直後に削除されたと言います。
「プーチン氏とその取り巻きは戦後、法廷で裁かれる運命だ。自分たちを正当化したり、敗戦後に逃げたりすることはできないだろう」
編集者エゴル・ポリャコフ氏とアレクサンドラ・ミロシュニコワ氏による記事で、ウクライナ侵攻の正当化を主張するプーチン氏を批判する内容で、
ロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」の沈没で、生還した兵士の人数を多く見せるために、古い画像を使ったという記事もあったそうです。
両氏のコメントでは、
プーチン氏を「偏執症の独裁者」と呼び、「かれは去らねばならない。無意味な戦争を始め、ロシアをどぶに突き落とすつもりだ」などと非難。
両氏は職を捨てる覚悟とみられ、「私たちは仕事と弁護士、そして恐らく政治亡命を求めている」とも訴えた。読者らに向けて「恐れるな、沈黙するな」「抵抗せよ。あなたは1人ではない」「ウクライナに平和を」と呼び掛けた。
ロシア議会では3月初め、反戦運動者に対して、最大15年の禁錮刑や罰金刑を科す法案を成立されていています。
対独戦勝記念日の演説で、プーチン氏の存在感にも陰りが見え、ウクライナへの「侵攻の正当化」という点で、世界的にその矛盾が説得力をなくします。
ロシア国民を歓喜させるはずが……
当初、ロシア側の要求は、①政権の転覆、②ウクライナの非武装化、③NATO(北大西洋条約機構)への非加盟――の三つと言われ、シナリオ通りならば、5月9日に、ロシア国民を歓喜させるはずが、南東部の製鉄所「アゾフスターリ」陥落も実現できなかった。
今回のロシアによるウクライナ侵攻は、明白な国連憲章、国際法違反で、そもそも国連は、こうした“蛮行”が起きないように創設されたものだ。
今回のウクライナ侵攻は、歴史的暴挙に他ならず、「特別軍事作戦」の大義名分として「ウクライナ国内の『ネオナチ』勢力によって、ロシア系住民が虐待されているので救助する」ということだ。
そのために「ウクライナを非ナチ化する」のが目的だという。
第2次大戦におけるナチス・ドイツとソ連との戦いを想起させて、ロシア国内はもとより、世界をも納得させようというのだが、ほとんどの人は
「プーチン対ナチス」の戦いと言われても、得心できないであろう。なぜなら、現状ではむしろ、プーチン大統領がヒトラーに、プーチン政権がナチスに見えてしまうからだ。
かつてない稚拙なプロパガンダというしかない。
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