いまが人生最悪であれ プロローグ
奨学金返済350万、消費者金融利用30万、友人への貸し金20万(返金約束日から連絡つかず)。
ひとり暮らしの人生絶望の日から始まる話。
大学4年生。10月。内定も決まり、これからは卒論と卒業単位に集中したい。
学校から届く奨学金の返済手続きの案内。貸与型の利子付き、総額約400万円。
私は22歳にして400万の借金を抱えた。
週6日出勤、週9回のバイトに授業も両立して賄っていた生活費も、家賃・光熱費・交通費・通信費・食費…値上がりのご時世に耐えられなかった。
親に黙って借りた消費者金融の借金30万円。限界大学生がすぎる。
親の金に頼ろうと思えば頼れた。だが自分のプライドがそれを許さなかった。若気の至りと言うやつだろうか。
貯金は約30万。引越し、急な入院、収入の急減、突発的な海外旅行、ライフイベントが発生すれば1発で吹き飛ぶ程度の雀の涙。
借金返済の増額など、できるわけがない。
大学卒業間近、人生詰んだ日の話。