Creciente

限界大学生。電車の移動中に思いたって書き始めます。ちょっと可哀想なくらいの人間を見ていってください。

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最近の記事

今が人生最悪であれ 第2話

¥130,000   送金ボタンを押した。 11月12日 11:48 昨日の午後に返金されるはずだったものは入金されなかった。 私は心が狭いだろうか。 待った。待った方だと思う。 ちなみに、この友人Aには、1ヶ月ほど前にも7万の貸しがある。この借金も、歌舞伎町での掛けによるもの。 頭を抱える。あらゆる思考が頭の中を駆け巡る。 急かすか、急かすまいか、今後の友情関係にも関わる重要なコンタクト。 〈金の切れ目が縁の切れ目〉 嫌な言葉が頭に浮かぶ。 しかし、友人Aは私

    • 今が人生最悪であれ 第1話

      11月11日 早朝5時、友人Aから突然の電話。 サシで飲みに行ったり、かなり込み入った話もしたりする、普通に仲のいい友人。 私の働く居酒屋に飲みに来てくれたり、友人Aが働くバイト先に遊びに行ったり、偶然に近かった互いの家に遊びに行ったり、かなり気の許せる友人。 のはずだった。 少なくとも私は、そのつもりだった。 友人A『』 私「」 『ごめんね、こんな時間に、起きてた?』 「うん、ちょうど今起きた。どうした?」 『掛け(※)を今日返さなきゃいけなくてさ、ちょっといま手持

      • いまが人生最悪であれ プロローグ

        奨学金返済350万、消費者金融利用30万、友人への貸し金20万(返金約束日から連絡つかず)。 ひとり暮らしの人生絶望の日から始まる話。 大学4年生。10月。内定も決まり、これからは卒論と卒業単位に集中したい。 学校から届く奨学金の返済手続きの案内。貸与型の利子付き、総額約400万円。 私は22歳にして400万の借金を抱えた。 週6日出勤、週9回のバイトに授業も両立して賄っていた生活費も、家賃・光熱費・交通費・通信費・食費…値上がりのご時世に耐えられなかった。 親に黙っ