保育の新たな価値を「IT」で創造する
はじめまして。村田と申します。
JOINT CREWというシステム開発会社にて、保育関連の自社開発部門・BabyTech事業部の窓口を担当しています。
さて、この事業では、病児保育施設の立ち上げサポートやその後の運用で利用いただけるICTシステムの導入について、自治体や施設様にご紹介を行っています。
広く浸透しているような分野ではないので、今回の記事では「病児保育ってどんなものだろう?病児保育のシステムって何なんだろう?」を紐解く内容を準備いたしました!
ぜひ最後まで読んでみてください♩
保育業界を取り巻く課題(1)
共働き世帯は年々、増加の一途を辿っています。
下図の資料によれば、2021年度に1247万世帯で6割を超えており、現在はそれ以上の割合になっています。
また、女性の就業率と保育園の利用率は比例して上昇しています。
このことから現代での子育て世帯は、世帯収入の減少、可処分所得の不足感、景況感の回復に伴う労働力需要の増加などの理由から、共働きもしくはひとり親の家庭が非常に多いと考えられます。
保育業界を取り巻く課題(2)
保育園の利用児童数のピークは令和7年(2025年)が予想されており、それ以降は都市部の園も定員割れが進んでいくと言われています。
各園の方は園存続のために、日々いろいろな取り組みや他園との差別化を行われています。
病児保育の必要性
保育業界を取り巻く課題(1)(2)で見ていただいたように、子育ての環境は徐々に変化しています。
お子さまが病気になった際、共働きやシングルで育児される方のセーフティーネットとして、病児保育を利用するという選択肢を持つことが大切です。
歴史的背景から見る3つのポイント
病児保育の歴史は2024年で58年目。意外と長い!
病児保育施設は全国の保育施設の9.5%。まだまだ少ない!
病児保育の利用率は約30%。圧倒的に利用されていない!
昨今、子ども家庭庁でも病児保育のICT化を推奨していたり、病児保育運営での補助金をあげていたりと、病児保育を後押しする動きがあります。
現在の子育て世代には病児保育が必要だという認識になってきているんですね。
数字で見る病児保育の必要性
※ 赤の折れ線グラフが利用者数。縦の棒グラフが施設数。
病児保育開設のパターンごとのメリット
園併設型保育の場合
平常時も発熱時も保育ができる付加価値
保護者や園児の新規顧客獲得
他園との差別化
少子化により都心部も含め、保育園は今後淘汰されることが予想されます。
病児保育を開設することは、他園との差別化になります。
また、子どもがいつも通い慣れている園で、病気の時も預かってくれるという保護者目線での安心感が付加価値にもなります。
企業主導型保育の場合
従業員の働き方に合わせた柔軟な対応
従業員の離職防止
人材確保につながる
子どもが病気になったときに預り先があるという安心感は、社員満足度の向上につながります。また、心配事も減るため、パフォーマンスを落とすことなく仕事に取り組むこともできます。
他企業との差別化という側面で、採用促進にも繋がります。
医療併設型の場合
地域の保育環境を整え、院の付加価値を向上
補助金の活用で看護師の人件費を補填
SDGsへの貢献
病院及びクリニックでの病児保育は、病児を診察してそのまま預かることができます。
保護者としては、預けた子どもに何かあっても、すぐに先生に診てもらえるという安心感があります。
また、病児保育の補助金活用により、院で働く看護師の人件費を賄うことも可能になります。
補足として、病児保育では看護師・保育士の配置が必要になりますが、利用者不在時は通常業務に応援配置が可能です。
また、病児保育は絵本の読み聞かせなどの静かな遊びがメインになるので、定年退職後の看護師の方でも対応可能です。退職者採用での人件費削減も期待できます。
病児保育の分類
病児保育とひとえにいってもいろいろな種類が存在します。
病児保育の新たな形として
保育における業務のICT化も近年大きく進んでおり、病児保育もその例外ではございません。
病児保育のICT化って必要なの?
病児保育が赤字となっている主な原因は、電話予約です。
国の調査によると、キャンセルや受け入れなどの電話対応が重なることにより、本来受け入れたいお子さまの受け入れが出来ていないなどが主な理由とされています。
よって、電話以外の予約方法も視野に入れる必要性があります。
病児保育の利用者は、電話予約をどのように感じているの?
予約したい時に電話が繋がらず予約が取れなかった(54.9%)
ネットで予約出来ないので使用しなかった(31.9%)
なんと、上記の2点だけでも病児保育を利用したいが利用できていない方が約8割となっています。
状況によっては電話予約であることのメリットもありますが、合わせて、他の選択肢を持たせるということは重要そうです。
病児保育のICT化を「くれいしゅ」でお手伝い
僕たちは、病児保育の利用・運用を促進するために、支援サービスとして「くれいしゅ」を開発しました。
病児保育をより使いやすく利用できるようにするため、施設側としては、受け入れるお子さまの既往歴を瞬時に判断できるなど、運営する上での病児保育ICT化サービスが充実しています。
自社開発の強みを最大限に活かす(1)
ここまでの内容で、ICT化の必要性をお伝えしてきました。
ただ、施設を運営している方から見ると「システムを導入するなんて結構いいお値段しますよね?」なんていう声が聞こえてきそうです(笑)
便利なのはわかるけど、お金をそこまでかけれないという施設様もいらっしゃるかと思いますので、ICTの導入料金についても記載させていただきます。
通常相場
初期導入費用 300,000円〜500,000円(税別)
月額費用 20,000円〜30,000円(税別)
その他契約条件 複数年の契約が基本
くれいしゅ
初期導入費用 50,000円(税別)
月額費用 14,800円(税別)
その他契約条件 なし
この値段でご提供できるのは、開発をすべて内製しているからです。圧倒的なコストパフォーマンスを保証いたします!
自社開発の強みを最大限に活かす(2)
相場よりも安価でご提供できるのは一つの要素に過ぎず、施設様に合わせたカスタムも可能です。(別料金での対応になります)
最後に
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!!
今回は保育業界の抱える課題や病児保育の必要性についてお話しさせていただきました。
技術によって、私たちの生活は日々便利になっています。
固定電話が携帯電話に携帯電話がスマートフォンに変化していくように、保育業界や子育ての環境に関しても、ICT化により保育の質向上に繋がっている変化があるということを知っていただければと思います。
この投稿が保育×ICT化の一方に気づきになれれば幸いです。
追加で知りたいことなどあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。
連絡先:babytech-info@jointcrew.co.jp
当社について