アメリカで人気のエコ製品
初めまして！CREAWです。
弊社はアメリカを拠点とする広告代理店です。
アメリカ現地から全米攻略へ向けたデジタルマーケティング事業を展開しており、累計100社以上の米国市場開拓を支援しています。
アメリカ進出や販路拡大を目指す日本企業様にとって、
アメリカの最新トレンドや主流を把握することは非常に重要ですので、
今後noteの方で参考になるような情報を発信できればと思っています。
アメリカでは環境意識の高まりから、エコ製品が大きな注目を集めています。その中でも、プラントベースのストローなど環境に配慮した製品を扱う企業や飲食店も増加。
本記事では、アメリカの最新トレンドを詳しく解説し、日系企業様のビジネスチャンスを紹介します。
アメリカで流行するエコ製品とは
本記事で紹介するエコ製品・環境に配慮した製品とは、従来のプラスチック製品や使い捨て製品に代わる持続可能な素材や再利用可能な製品のこと。これらの製品は環境負荷の軽減に加え、アメリカの消費者の高い支持を得ています。
特にミレニアル世代（1981年～1996年生まれ）やZ世代（1997年～生まれ）といった若い世代で、プラスチック製品を避けたり、環境に優しい素材を選だりする消費者が多く、大手企業もエコ製品を次々と開発しています。
企業が持続可能なエコ製品の使用や開発を強調することは、ただのトレンドではなく、今後のビジネスの成功や消費者からの支持に関わる重要な要素になりつつあります。
エコ製品のアメリカ市場動向
近年、アメリカでは政府や自治体による環境規制が強化され、企業にもサステナビリティ（社会・環境・経済を持続可能な形で発展させること）への対応が求められています。
例えば、カリフォルニア州では高級レストランやカジュアルダイニングなどのフルサービスのレストランでは、プラスチックストローの提供が禁止され、代替製品（金属や紙、竹などのプラントベースでできたストロー）の需要が高まっています。
※ただし、リクエストがあればプラスチックストローを提供可能
さらに、世界的に見ても持続可能な製品（サステイナブル製品）の市場規模は、2024 年に約 3,553 億米ドルと評価され、2033 年までに 6,920 億米ドルに達すると予想されており、2025 年から 2033 年まで約 7.7% の年間平均成長率 (CAGR) で成長すると予測されています。(*1)
また、世界中の消費者の80%は、環境に優しい製品に高いお金を払う意思があり、2024 年には1 億 7,700 万人のアメリカ人成人が環境に配慮した買い物客となり、前年比7.44%増加するという調査結果もあります。(*2)
このような市場・消費者動向を背景に、企業は環境配慮型製品の開発が求められています。
アメリカで人気のエコ製品の例
以下でアメリカで人気のエコ商品の例を紹介します。
1.プラントベースのストローや再利用可能なストロー
プラントベースのストローは、生分解性素材を使用し、環境に優しいと人気を集め、レストランやカフェなどで導入されることが増えています。また、シリコンや金属製の再利用可能なストローも注目されており、携帯用の再利用可能なストローも販売されています。環境に配慮するだけでなく、豊富なデザイン性やカラーバリエーションも、消費者の購買意欲を高める要因となっています。
2.堆肥化可能なゴミ袋や卵パック
堆肥化可能な製品は、使用後に土壌に戻る特徴があり、アメリカで人気のエコ製品です。特に堆肥化可能なゴミ袋や卵パックは家庭や飲食業界で需要が拡あります。これらの製品は、環境への影響を最小限に抑えることができ、さらに自治体による堆肥化プログラムの普及により、消費者にとって使いやすく、企業にとっては堆肥化可能な製品を導入することで、環境への貢献をアピールできるだけでなく、競合との差別化も可能です。
3.シャンプーバー
プラスチックボトルを使用しないシャンプーバーは、ゼロウェイスト（無駄をなくし、ごみを出さないようにすること）を目指す消費者に支持されています。香りや種類も豊富で、ギフトとしても人気です。特に飛行機移動も多いアメリカ人にとって、液体シャンプーよりも固形のシャンプーの方が持ち運びやすいという利点もあり、需要が高まっています。また、大手コスメブランドがシャンプーバーを発売したりと、市場全体が徐々に活性化しています。シャンプーバーを利用することで、個人レベルでは年間で数本のプラスチックボトルを削減できると言われており、消費者にとって環境への具体的な貢献を実感できる点がメリットです。
日本企業様のビジネスチャンス
アメリカで拡大するエコ製品ですが、これは日本企業にとってもビジネスチャンスがあると考えられます。以下で具体例を交えて、紹介します。
1.竹などのプラントベースのエコ製品
日本は竹が多く、それを活かしてアメリカで竹を使ったストローや食器、調理器具などのエコ製品の販売が考えられます。アメリカで竹は「Bamboo」として知られ、アメリカ人にとって受け入れやすい可能性があります。
2.水筒や再利用可能なカップ
カフェ文化が根付くアメリカでは、スターバックスや他のカフェチェーンでもリユーザブルカップの使用を推奨しています。特に女性が大きな再利用可能なストロー付きのカップを持ち歩く姿が多く見られ、女性をターゲットとしたオシャレなカップは需要がある可能性があります。
関連記事「アメリカで人気のラーメンの味は？」ではアメリカ人に人気の意外なラーメンの味やその背景、アメリカ進出を検討中の日本企業様のビジネスチャンスを紹介しています。
まとめ
この記事では、アメリカで人気のエコ製品を紹介しました。
アメリカのみならず、エコ製品の需要はさらに拡大すると考えられます。日本でSDGsが求められている今、日本のエコ製品もアメリカ市場で販路を見出すチャンスがあるのではないしょうか。
アメリカのエコ製品市場はまだ成長途中であり、参入の余地はあると考えられます。特に競合が少ないニッチな市場では、積極的な展開が必要です。
また、サステナビリティを重視する姿勢は、日本企業様のブランド価値を向上させ、アメリカ消費者の信頼獲得を期待できます。
CREAWではアメリカ進出・販路拡大を目指す企業様向けにテストマーケティングやデジタルマーケティング支援を行っています。
これまで100社以上の企業様のアメリカ進出をサポートしてきました。
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【出典】
*1：持続可能な製品の市場規模、シェア、成長、業界分析、タイプ別（リサイクルコンテンツ、リサイクル可能および再利用可能、分解可能）、用途別（食品および飲料、パーソナルケア、ヘルスケアなど）、地域別の洞察と2033年までの予測（https://www.businessresearchinsights.com/jp/market-reports/sustainable-products-market-117731）
*2：Eco-Conscious Consumer Statistics（https://capitaloneshopping.com/research/eco-conscious-consumer-statistics/）