変わったキノコ6選!!
みなさん、
「最近なんか新しい情報に触れる機会が減ったような気がする…」そんな悩みを持っていませんか??
クリエイターズマガジンはそんな時代に、みなさんの生活圏とは違った情報を得る機会を作りたいと考えています。
特に創作においては、そういう体験が新しいアイディアを生むきっかけになったりもしますよね!!
ということで、Twitterフォロワー3.8万人のサイエンスライター&Vtuberの彩恵りりさんに記事をお願いしました!!
今回のテーマは、きのこについて!!
ファンタジーと言えば? そうキノコ!!(異論は認める)
とても不思議な生命体のキノコですが、その中でも面白い事例をピックアップしていただきました!!
皆さんの創作の手伝いになれば幸いです。
みんなこんにちは!サイエンス妖精の彩恵りりだよ。
さて今回は、世界に実在する面白い事例を紹介するよ。今回はキノコ!世界中に存在するいろんな面白い性質を持つキノコについて解説するね。これを参考にすれば、あなたの世界にもっとすごいオリジナルキノコを出したり、逆にツッコミを受けた時に、世界にはもっとすごいキノコが実在するぞと反論に使えるかもだよ!?
食用毒キノコ、シャグアマミガサタケ
最初は、学名に “食用の” と書いておきながら、調理法について熟知しないと猛毒なキノコのお話だよ。それは「シャグマアミガサタケ (Gyromitra esculenta)」だよ。子実体の傘の部分は黄褐色から赤褐色の、しわくちゃの脳ミソのような見た目だよ。北半球の温帯より北に生息し、特にフィンランドではよく知られた食材だよ。しかし、どう見ても食欲のわかない見た目をした、毒キノコにしか見えないコレをどうして食べようと思ったんだろうね。とは言え、そんな事言ったら日本でもフグやコンニャクを食べてるじゃないかと言い返されそうな気はするんだよ。
安全にする調理法は、水を取り替えての十分な煮沸加熱だよ。と言ってもこれは換気の良い所、できれば屋外でやるべき事だよ。シャグマアミガサタケの毒はギロミトリンという物質だけど、これを水の中で加熱するとモノメチルヒドラジンという物質に分解するよ。ロケットやミサイルの推進剤としても使われるモノメチルヒドラジンはとても蒸発しやすく、そしてとてつもない猛毒だから、換気が不十分だとホームメイド毒ガス兵器になっちゃうんだよ!おまけにギロミトリンやモノメチルヒドラジンは発がん性物質にもリストアップされていて、煮沸で全て除去可能かは議論されているよ。だから、フィンランドでは普通に市場に売られているけど、他国では販売が禁止されていたり、許可を受けたレストラン向けにしか販売されないところも珍しくないよ。危険性を考えれば納得だけど、それでもシャグマアミガサタケは珍味として親しまれているよ。また、ギロミトリンが少ない菌株も見つかっていて、どうにか人工栽培できないかも研究されているよ。
見た目が強烈、ヒドネルム・ペッキー
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