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AIとのつきあい方。(ChatGPT編)
近年、クリエイターたちにとってAIに関する動向は無視できないものになってきております。
AIを利用するにしてもしないにしても、
クリエイターとしてどのような方針で活動していくのか、しっかり立場を自覚しておくことが大切なのではないでしょうか?
クリエイターズマガジンは作家のみなさんに、そのための根拠をより精度高く持ってもらうための情報を提供したいと思っていて、AIニュースに詳しい方に記事をお願いしました。
AI関連の事業やってる方で、常に情報追ってるので頼めてラッキーと思ってます!!
毎月一本、AI関連のニュースのキュレーションや考察など頼んでおりますので、ぜひ活動に役立てていただけたらと思います!
イントロダクション
AIの進化目まぐるしい昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ChatGPT、すごいですよね。連日ニュースを賑わせています。しかし、ChatGPTを普段の創作活動にまで採り入れられている方はそこまでいないのではないでしょうか。
「いや、創作の一番おもしろい部分をAIに任せたくない」
「AIに書かせたら私の作品じゃなくてもうそれはAIの作品じゃない」
そんな声が聞こえてくるようですが、ご安心ください。AIはそんなときにもあなたの優秀なサポーターとして、あなたの役に立ってくれるはずです。
今回はそんなChatGPTについて、基礎から創作活動への応用まで提案します。
ChatGPTの仕組み
ChatGPTは、GPT(Generative Pre-trained Transformer、事前学習済みTransformerモデル)と呼ばれる技術(LLM、大規模言語モデルの一種)を活用して、会話形式でAIを利用できるツールです。OpenAI社が提供しています。
GPTの大雑把な仕組みは、「インターネット上に存在する膨大な学習データから得られた傾向のベクトルをパラメーターに変換し、それらに統計的にもとづいて、次に来る単語を予測する」というものです。
特にChatGPTは、それらに対して人間の指示に従うようにチューニングし (InstructGPT) 、更にチャットボットとしてユーザーと対話が行えるようチューニングしたもので、人力による調整で精度を向上させたものです。ChatGPTでは現在、GPT-3.5とGPT-4の2つのモデルを使用することができます。
■ 話題爆発中のAI「ChatGPT」の仕組みにせまる!
https://qiita.com/omiita/items/c355bc4c26eca2817324
それゆえ、ChatGPTは人間の指示に非常に柔軟に従うことができ、更に対話によってユーザーの意図を汲み取っていくことができ、まるで人間の秘書のような感覚で気軽に扱うことができるのです。また、日本語をはじめあらゆる言語に自然に対応していたり、プログラミングが出来たり、アイデアの発案などの創造的なタスクも行えたりと、その可能性はもはや無限大とまで言えます。
ChatGPTが出来ないこと
とはいえ、ChatGPTにも苦手な分野があります。
まずは「人間がまだたどり着いていない答えや真理は知らない」ということです。当然といえば当然ですが、ChatGPTはインターネット上にある文献から学習した、一番それらしい結果を出力していますから、人間が知らないことは知りません。知らないけど、ChatGPTは基本的には「知らない」とは言わないように作られているので、非常にそれっぽい答えを出力してきます。それがいわゆる「ハルシネーション(幻覚)」と呼ばれる現象で、有り体に言えばウソです。ウソをウソと見抜けない人にはAIを使うのは難しいのかもしれません。
次に「身体的なタスクを遂行できない」ということもあります。これもそりゃそうですが、ChatGPTには身体はないので、お遣いを頼んだり家事を任せたりすることはまだ出来ません。まだ出来ませんが、OpenAIはすでにヒューマノイドロボットにGPTを搭載する計画をしているようです。
■ ヒューマノイドロボット業界にOpenAIが参入 、チャットボットGPTを体に宿すロボット
https://karapaia.com/archives/52321798.html
前と類似していますが、ChatGPTは「本能的な感覚を持ち合わせない」というのもあります。LLMによる言語生成はしばしば脳の構造に類似していると言われます。しかし、感情や欲求、生存本能など、人間の行動の軸となるものはありません。ChatGPTに、そういった本能的な動機や行動、言動を再現させたい場合はロール(役割)を与え、時にはパラメーターを与え、それらをChatGPT自身が意識的にシミュレーションできるようにしてあげると良いでしょう。
ChatGPTへの指示のコツ
ChatGPTに指示するにはコツが要ります。その中でも最も重要なのは「指示」です。
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