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クリエイターのポートフォリオサイトは、正しい作り方をすれば強力な仕事の窓口になる (のに、無視している人が多い)

「ポートフォリオサイトを作っても仕事依頼なんか入ってこないでしょ」という声はいまだによく聞く。SNSだけでいいじゃん、という人も多い。
でもこれは誤解だよ、という話。


なぜ、ポートフォリオサイトを作っても仕事は入ってこない、と思ってしまうのか

「自分のポートフォリオサイト、こんなにがんばってデザインしたのに、全然仕事の問い合わせが来ない」。なぜそうなったか?

「私の作品のクオリティが低すぎるんだろうか」と心配になる人が多いと思うけど、実は原因はそこじゃない。

原因は、やるべきことをやっていないから。ポートフォリオサイトを形としては作ったけれど、自己満足でしか作れていないから。

特にイラストレーターや写真家、デザイナーの多くが、ポートフォリオサイト = 作品集、と思っていて「自分の作品を見て楽しんでもらう」という視点に立って作ってしまう。これがよくない。

またウェブデザイナーなども、多くはオシャレまたは可愛い画面を作ることに終始してしまう。

そうやって、「自分の作品を見せる」「自分の作品を見て楽しんでもらう」という意識でポートフォリオサイトを作ると、仕事が舞い込むことはない。

ポートフォリオサイトは単なる作品集ではない。仕事依頼を連れてくるためのいわば「装置」だ。それを最大限に稼働させるには、適切な設計と戦略が必要なんだが、そこに意識を向けられるクリエイターは、まだまだごく少ない。

SNSで十分、と思っているクリエイターが多い

「今どきポートフォリオサイトなんていらないよね? SNSがあれば十分だし」と言っているクリエイターも多い。

ただ、そういう人の発言を追っかけてみると、ほとんど必ずといっていいほど、愚痴投稿をしている。「XのDMで一般の人から依頼が来たけど、相手の対応が最悪で報酬も踏み倒されそう」ってやつだ。

SNSは、たしかに、手軽に作品を公開できるという利点がある。

ただ、SNSで作品を流せば仕事依頼が来る、と考えているのであれば、それは違う。

SNSで来る仕事依頼は、ロクでもないものが多い。これはみんながなんとなく知っている通りだ。なぜそうなってしまうのか、という理由もすでに判明している。
(機会があれば別記事で紹介する)

だから、クリエイターはSNSだけでなく、ポートフォリオサイトを持つべきだ。

例外として、一部のクリエイター、例えば日常漫画のようなジャンルは、SNSとの相性がとてもいい。SNSだけで作品を投稿して仕事に結びつくこともある。が、これはあくまで例外と考えたほうがいい。

大半のクリエイターは、ポートフォリオサイトが必要、つまり、自分の実績や仕事の強みを体系的にまとめ、長期間にわたって閲覧できる場所を提供しておくことが必要だ。

正しい作り方をすることが重要。みんな正しい作り方を知らない

多くのクリエイターがポートフォリオサイトを持っている一方で、「正しい作り方」を知っている人は少ない。

「いや! クリエイターのポートフォリオサイトに正解なんかない! 有名デザイナーのXXさんもそう言ってた!」
って言いたい気持ちはわかる。

だけど、否定するようで申し訳ないけど、正解は、ある。
ポートフォリオサイトには、どうやったら仕事が入ってくるようになるか、という正解は存在する。

ウェブサイトをどうやって活かすか、どうやって仕事に結びつけるか、という、ビジネス現場での研究や実践は90年代から行われてきたことで、一定の解はすでにある。クリエイターのポートフォリオサイトも例外ではない。

だから、どんな職業のクリエイターも、その正解を知って作った方がいい。

ポートフォリオサイトの正しい作り方、活かし方を知って

ポートフォリオサイトの作り方、というと、ツールはどれを使うべき、とか、SEOがどうとか、ブログ最強! とか、いろんな情報が交錯しているので、ほとんどのクリエイターがそういう断片的な情報を追いかけている。どれか自分にハマったやつだけを信じる、みたいな。

ポートフォリオサイトを作るツールは、実はなんでもいい。正しい作り方、活かし方に則ってさえ作ることができれば。

どのツールを使うのが正しいとかではなく、ポートフォリオサイトの作り方、活かし方の考え方の正解というものがある。

デザイン的にこういうあしらいをすべき! とか、ブログの書き方とかSEOはこうやるべき! とか、断片的なものを追いかける前に、ポートフォリオサイトを作って活かす、その大きな流れをまずは知ってほしい。

ポートフォリオサイトは、正しく作れば、人脈を飛び越えて仕事を連れてくる、強力なツールになる。その「装置」がきちんと稼働するようになれば、一般人からの理不尽な依頼ばかりに頼ったり、クラウドソーシングで安い仕事を競争して取るような世界から、一歩抜け出せる。

だからこそ、ポートフォリオサイトの正しい作り方を知ってほしい。


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