指が動かなくなる
なんとなく、右手の薬指の付け根に痛みを感じはじめたのが先週の金曜日のことで、それとなく気をつけながら生活していたものの、徐々に痛みが強まりその痛みが中指に移動した月曜日の午後、激痛で中指と薬指が全く動かせなくなりました。
湿布を貼っただけではダメで、包帯でぐるぐる巻きにして指を固定しておかないと、指がどこかに少し触れただけでもビリビリと痛みが走るため何も出来ず、じっとするしかないっていう厄介な状態になりましてね。
右手なので、本当に困るやつ。
腫れてはいますけど
どこかにぶつけたとか、ひねったとか、そういった記憶が全くないので、どうして痛いのかがマジで謎。
人差し指と親指には痛みがなく普通に動かせるため、何かをつまむことは出来るんですが握る動作が無理で、ペンも箸も包丁も持てなくなりまして、非常に不自由です。
火曜の朝になっても痛みは治まらないし、とにかくこれはなんなのかが知りたくて、整形外科へ行くことにしました。
一応、町で一番大きい、救急がある病院へ行ってみたんですけどね。
もう、激混み。
「だいぶお待ちいただきます」と受付では言われましたけど、待合所はジイさんとバアさんでほぼ満席です。
真ん中らへんに空席を見つけたので、「あいすみません」ってな具合にちょこちょこと中に入って座り、順番を待ちます。
お待ちの皆さん、診察室への誘導アナウンス「〇〇さん、3番へお入りください」がよく聞こえないようで、3回コールしても誰も入らないと、看護師もしくは医師がドアを開けて大声で呼ぶっていうことが起きるんですが、それを5回も見ました。
それでも気づかない方がいると、看護師が捜索に出ます。
全然違う場所で待っているなんてのは日常茶飯事みたいですから、フードコートなんかで使われている "呼び出しベル" ( レジで注文したものが出来上がるとブザー音と振動でお知らせしてくれる "ワンタッチコール" ) がいいんじゃないか?と思ってしまいますね。
ワタシの3席隣に座っているおっさんがスマホでゲームをしていて、結構な音量だったのでちょいとイラッとしていたんですけど、すぐ近くに座っている人たちは気にする様子もありませんでしたから。
でも、お金が落ちる音 (チャリ〜ン) には皆さん、素晴らしい反応を見せます。
ビックリするくらい、キョロキョロする。
こういうのはよく聞こえるみたいですね。
手が痛くてスマホもいじれないし、やれることがひとつもないので、人間観察に勤しむこと約1時間半。
やっと呼ばれまして、いつからどのように痛いのか等を伝えて診察を受けると「ばね指かな」と診断されました。
手のひら側の中指の根元を押された瞬間、激痛で大悶絶。
すると、「こっち、じゃなくてここだよね?」と、 "他の場所を押しては根元" っていう確認を4〜5回したあと「オーケーオーケー」と、最後は先生、ちょい笑っていたような。
レントゲンを撮って再び診察室へ行くと、「中指と薬指の間に白いのが映ってるでしょ。ここが石灰化しててね」と、カルシウムの結晶が蓄積して固まったもの ( 石灰沈着性関節炎 ) が見つかり、ばね指以外にも痛みの原因があることが判明しました。
先生「ごめんね、もう1回確認。ここね?」と、根元をグッ!
ワタシ「ぬぉ〜〜」と悶絶。
「うん、ハイ♪」
絶対、遊んでるよね。
石灰沈着性関節炎は、痛み止めの薬を使用することで1~2週間程度で症状が軽くなるそうです。
ばね指の治療としては、炎症を和らげるために安静にすることは大事ではあるけれども、装具での固定などは関節が固くなる可能性があるため基本的には行わないらしく、「関節が固まらないように動かしてね」というのが先生からのアドバイスで、この日は痛み止めと湿布を処方されました。
診察を受けていなかったら、真逆のこと (固定する) をしていたところですから、行ってよかったです。
そういえば、息子が小学生の時ケガをして診てもらったのが、この先生でした。
子供にもわかりやすい説明をしてくださる、とても丁寧で楽しい先生のおかげで、息子が嫌がらずに通院出来ていたことを思い出しました。
先生は当時、週に2回ほどの非常勤だった気がしますが、現在は常勤で毎日いらっしゃるようなので、何かあった時にはすぐに診てもらうことができるなと、それが確認できたというのが一番「行ってよかった」と思えたことかもしれません。
とはいえ、手の具合はそう簡単に良くはならないので、しばらくは絵が描けないんですけどね。
針も持てないので、裁縫もできません。
編み針は、人差し指と親指だけでなんとかいけそうですが、やめておいた方が良さそうです。
「2週間分の薬は飲み切ってね」と言われたので、手を酷使する作業も少しの間お休みすることにします。
なぜなら、今回の痛みの要因は「先週の水曜日につけペンで点描画をぶっ続けでやったからじゃないか」と思うからです。
気をつけます。