「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」展をみて 2020.7.31
サントリー美術館の「ART in LIFE, LIFE and BEAUTY」展をみてきました。
美術館所蔵の平安~江戸時代の暮らしの中にあった美の数々
それは、生活道具。
化粧道具、文箱、衣服といった日常のもの。
それらが、今みると素晴らしい意匠がほどこされているのです。
これらを作った職人とともに、これらを愛でることができた当時の人たちの美意識が素晴らしいと感じ入った展示の数々。
ところどころに、現代作家さんの似たものがなぜか展示されているのだが、遠くからでもわかる「違和感」そこに美がないので、まるで違う周波数を発してるので遠くからでも「なんか違うのがありそう」とわかるのです。
昔の人は時間があったのね。こんな手間隙かけれるなんて・・・
というのではなく、「日常のものにこそ美が必要」ということを知っていたのだと思う。
現代は、「実用品に美はいらない、シンプルであれば」という感覚が否めないのがもったいない。
日々を豊かにするのは、日常の中に美をいれこむことこそ!だと思う。
それぞれの地域に民族に基づいた文化芸術があるけれど、日本人の美意識ってどの階層の人でもあったのだが、というのが実感できる。
いつそれをなくしてしまったのだろう?
歴史の中で亡くしてしまったのではなく、何か違う世界にいってしまった気がする。
再び日常の中に美を取り戻していくのが、これからのビジネスに与えられた課題のような気がする。