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表現には調和が必要なんだよ~

先日、「マニュエル・ルグリ最後の舞台」というキャッチフレーズにひかれ、バレエスターガラを観にいった。
古典よりもモダンが多めのラインナップ。
バナが芸術監督を務めたからなのか、ライトも全体的に暗めで、いつものバレエガラとは雰囲気が違ったかな。

お目当ては、ルグリ様だったけど、今回、特筆すべきは世界のプリマ、ザハロワ様。
一幕のトリを飾った「瀕死の白鳥」(チェロ&ハープの生演奏)
出てきた瞬間のあのオーラは凄かった!!!
鍛え抜かれた体から発するオーラに釘付け。
テクニックはもう言うまでもないので語らないが、あのオーラはその場に居ればこそ感じられるものなので、
「このオーラを浴びるために、今日この場にいるのだな」と思った。

しか~し!!!!
ガシっと心つかまれてウットリしている私に襲ってきたガクッ・・・
後半、白鳥はどんどん弱っていく。
この場合、踊り手=白鳥 が弱っていくのだが、踊り手でなく生演奏中のチェロソロが弱っていってしまったのだ。
これだと、バランスが取れな~~~~い!ともう不調和になった舞台からのエネルギーにプンプンしてしまったよ。

演奏者、なにやってんだ~!!!(プンプン)

なんで判らない!!!!!!
演奏だけならば、チェロのメロディラインが白鳥を表現するから、弱っていっていいのだが、踊り手がいる時は、チェロは背景にならなくてはならないので、淡々と奏でなければ、踊り手の表現が引き立たないのだ。
オバカチェロののおかげでザハロワの完璧な表現が完璧にならなくなってしまった。

もう一回いうけど、判らないかな~?演奏者!!!!