見出し画像

教えて!ファシリテーターvol.18「異世代コミュニケーション」その3


はじめに

この連載ではファシリテーターとして、企業や行政の会議や議論の場をまとめ成果に結びつけてきた渋谷健さんに、会議初心者でも取り入れやすい「ファシリテーション」のテクニックや、「会議における疑問・質問」をお聞きする「初心者向けファシリテーション」をお届けしています。


若手とのコミュニケーションは保育士さんに学べ


教えて!さん:今回も渋谷さんに「異世代コミュニケーション」について教えてもらいます!前回は対策編でしたが、今回は「学べる人編」ですね?どんな人たちから学ぶんでしょうか?

渋谷さん: 例えば、保育園や幼稚園の先生を見てください。子どもたちって、こちらが何か聞かなければ自分から話さないことが多いですよね。先生たちはそこで「○○が自分でできるなんて、すごいね!」とか「○○がわかるの?先生も知りたいな。教えてくれる?」と褒めて、話したくなるように誘導しているんです。

教えて!さん:あぁ、子どもって褒められると元気に話し出しますよね!それって大人にも効くんですか?

渋谷さん:もちろん。特に若手は、まだ経験が少ない分、自信がないことが多いんですよ。だからまず相手を認めましょう。ほめたり認めたりすると、「自分の話を聞いてもらえている」と安心できて、距離感が近づき話が広がるようになります。

教えて!さん:なるほど!「承認」してからの「質問」で話を広げるんですね。

渋谷さん:そうですね。このケースでは「自分を認めてくれている」って感じてもらうことが重要です。若手と上手にコミュニケーションを取っているリーダーは、これを無意識にやってることが多いんですよ。相手を引き出すコミュニケーションって、相手が「気構えずにに話せる」と思える空気を作ることなんです。

教えて!さん:確かに!若手と仲のいい上司って、相手が気持ちよく話せる環境を自然に作ってますよね。自分が話しすぎたりしないし。

渋谷さん:まさにそれです。会話って技術も大事だけど、相手の気持ちを理解して、リラックスさせることが一番効果的なんですよ。

教えて!さん: 会話はキャッチボールですもんね。次回は「若手から見たベテランとのコミュニケーション術編」ですね!楽しみにしてます!


まとめ

  • まず認める(ほめる)
    子どもに「すごいね!」と言って自分から話すように促すように、若手にも同じアプローチが有効。自信がない相手には特に効果的。

  • 話しやすい空気を作る
    「教えて!」と相手に頼ることで、話す側が気持ちよく話せる環境を作る。これが良好なコミュニケーションの基本。

  • リーダーも使っているテクニック
    若手と上手に会話しているリーダーは、相手が「話したい」と感じるような工夫を実践している。

次回は「若者から見たベテランとのコミュニケーション術」をお届けします!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?