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囚われの日本
信越某所、某店舗での会話。
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“日本人はあまり食べに来ない。海外からの客が日本の食事に飽きた頃に食べにくる・・金を落とすのは外国人だ”と老害な方々のお話。その時店主が“ピッツァ1枚3,000円にしようと思う”と息巻き“良いんじゃない?”と呼応する。
まあ、別に人様の話にどうこう言うつもりはない。
勝手にやってくれれば良いが、そうなれば選択肢から外すだけの話です・・
個人的に言わせて貰えば、観光地の観光客相手のぼったくり店舗の如く、日常現地民が使う場所でそれはない。
ラーメン一杯3,000円と1,000円の国。何れの国も時給が大体その辺りを推移していたりする。しかしこの話は時給は据え置きで一杯3,000円取ろうぜって言ってるのであって、頂けない。
いくらグローバル・スタンダートとか言う都合の良い言葉を連呼したところで無茶過ぎる。
ホテルだってここのところ、このクオリティでこの値段はあり得ないと思うところがとても多くなったが、じゃあホテル従業員や部屋の掃除をやってくれている人たちがそれに準じて時給も跳ねたかと言えば、全くそんなことはない。ならばもっとクオリティが上がっての話かと言えば、それもまた全くそうではない。むしろ下がったと言える。
そのホテルに宿泊していた海外からの客で、チェックアウトが重なったその夫婦は“数百のホテルに泊まってきたがこんな良いホテルはなかった”くらいのことをフロントで言ってた。
海外ではウン十万出したからといって日本のクオリティには及ばないホテル、山ほどあるし、何より日本って押し並べて良質な国だからそういう感想、無理もない。それにこの時代レートの狭間で起こる金銭価値の変動で自国通貨が円に対して強ければ日本はとても安くその上クオリティが高い、素晴らしい国と見えるだろう。(レートが少し動いて円高に触れれば彼らは全く逆のことを言い始めるそれの繰り返しでしかない気がするが・・)
そんな時代の一時の流れに一喜一憂しても正直間抜けだと思う。
目の色変えてもっと取れ、高値で転売だと息巻いたって時は巡る。
本当の価値を磨く、そしてその価値をそういう輩の言う方向ではなく地に足をつけたカタチでしっかりやることの方が何千倍、何万倍も大切なことで、価値あることです・・
それを見失うと本当に碌でもない“未来”が訪れますよ。。
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