大晦日
晦日は旧暦の月の動きと関係し、晦日は別名“つごもり”、月が隠れるという意味の月隠りが転じたもの。
※大晦日の晦は“月の満ち欠けが変化する様子を表わす言葉”のうち、月が隠れることを意味している。30歳をみそじと呼ぶのも、月が隠れる「晦」の頃がおおよそ30日だったことからきている。
月末の最終日を晦日、その年の締め括りの12月の最終日を大をつけて大晦日としたのが、今日です。
かつて、1日が夜から始まって朝に続くとされ、大晦日の日暮れからすでに新年の始まりとし、大晦日の夜は歳神様を待ち、一晩中寝ずに起きておくという習わしがあったようだが、うっかり早く寝てしまうと、白髪になる、シワが寄るなど女性にとっては恐ろしい言い伝えもあったそうだ。
そういえば、年の湯というのがあってつまり大晦日に入る風呂のことだが、しっかりと一年の垢を落とし、気持ち良く新年を迎えるものだった。今みたいに当たり前に毎日風呂にありつくことのなかった時代に、本当に特別なものだったのだろうことは想像に容易です。
平安時代頃からずっとこんなことを続けている日本は本当に歴史の賜物だなと思う・・なんてことに思い耽る、雨の大晦日の朝。
もう少しすると晴れてくるようです。
ここ2年ほどの悪い状況(とも言うが、飛躍前の苦難とも取れる)は中々に厳しいもので有りましたが、それでもなんとか生きてこの日を迎えられるのは、つまり幸せだったと言えるのでは無いかと思う、そういう想いを噛み締めています。皆さんそれぞれにもいろいろあった二度とない1年だったのでは無いでしょうか。
禊を済ませ、来る新たな年と歳徳神を静かにお迎えしたいと思います。
皆様も、良いお年をお迎えください。