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文化を感じるということ-15

日枝神社を訪ねる

大山咋神のところでも少し触れましたのでその際の記事もご紹介。

ちなみに大山咋神は、山末之大主神または鳴鏑神、日吉山王権現という別称をもつようです。咋は杙・杭の意味ですから、大山の所有者ということから地主神ということになります。以前の記事には日枝山は即ち比叡山といった記し方をしているのですが、よく調べると比叡山全体ではなくその一部の里山にある“八王子山”を指すという説もあるようです。
そしてのちに、いろいろな変遷を経て徳川家の氏神になるわけです。

歴史を辿ると飛騨の国司であった平清輔にはじまり(三仏寺城も平清輔です)、今から九百年ほど前に現在の石浦町あたりに勧請。その後転々とし、金森長近の高山城築城と城下町が造られた後の千六百年、現在地に奉遷されたそうです。平清輔なんて初めて聞く名前故調べてみると平清盛より遡ること四世代、大凡百年も前の話のようです。その辺りも含め“斐太後風土記”というのが残っていて、ここに飛騨国司、国造、飛騨守だった八百年間、二十八代の名前が時系列に記載されてるそうです。実際にはもう少したくさんの方々が関わっていたと目されていますが、こういった資料がちゃんと残っているのがまたすごいですね。

そんな地主神、参らずにはいられません。
ということでとぼとぼ歩いて、飛騨山王宮日枝神社を訪ねました。
山の方に登っていく参道なので雪が結構あって中々歩きづらい場所ですが、とても静かで清々しい気持ちになる不思議な場所でした。山ノ神で地主神ですから、何かあるのかもしれません。(ただそう思うだけでしょうが😂)

参道の石灯籠
日枝神社|鳥居
日枝神社|拝殿、この奥に本殿。

非常に簡素にまとめられた拝殿、その奥に本殿がありますが、この辺りまで登ってくると空気感が少し変わります。

樹齢千年の大杉

拝殿の前に岐阜県指定の天然記念物、樹齢千年を超える御神木の大杉があります。
これまた大層な巨木、立派です。

末社天満神社・その奥に末社稲荷神社

末社天満神社。
このお社もちょっと面白くて、流造という伏見稲荷大社の形を縮めたもの。幣殿・拝殿を合わせてひとつの建物にしているそうです。御神祭は菅原道真。
奥の末社稲荷神社は昭和の終わり頃の新しいものです。
それぞれ軽くお参りしました。

いや、ここも周辺散策を兼ねて歩いて訪れるのが良いです。
是非お近くにお出かけの折には訪ねてみてください。

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