【中の人の話 その1】正直な話、富士通のデザイナーってむずいけど超楽しいよ
こんにちは!FLAGS - ミレニアルズの生き方研究所 - です!
今回はいつもと雰囲気を変えて、中の人の思いを語る回にしたいと思います。
私たちFLAGSは6人のメンバーで活動をしております。6人は担当している業務も、デザイン領域も異なります。
そんな6人がこのプロジェクトを通してどんなことを考え、悩み、実践しているのかなどをつづり、同じような悩みを抱えるデザイナー引いてはミレニアルズの皆さんに共有してみようという企画です。
第1回目は飯嶋が担当します。(はじめまして!)
富士通は変わろうとしている
ご存じの方もいるかもしれませんが、富士通は今大きく変わろうといろいろ頑張っています。例えば、ドレスコードを撤廃し服装を自由化したり、2020年7月から大手企業の中ではいち早く完全リモートワークに移行しました。
これらは変革に向けた施策の一端ですが、社内制度もめぐるましく変わっています。
例えば組織横断型の社内改革組織「FUJITRA」ができました。詳細は割愛しますが、何がすごいかというとこの活動は一般社員が時田社長をはじめとした各役員と直接議論して様々な施策を検討できるのです。
FUJITRAに限らず、重点的な活動は一般社員が上層部と直接話せる機会が圧倒的に増えてきたと感じています。
今までにない(といっても入社して数年しか経っておりませんが)気合いと本気度を感じます。
でも変わるってことはそう簡単じゃない
機運は高まり様々な活動が具体的に実施されている弊社ですが、それでも新しく変わる、いわゆる「変革」というのはそう簡単なことではありません。
今までのビジネスモデルを改めて新しいことに挑戦することにはリスクも伴います。また長年培ってきたやり方を捨てて、新しいやり方に挑戦することはかなりの体力と気力が必要です。
そういった要因が変革のスピードを遅くしてしまっていることも事実です。
変革には制度や体制に加え、社員のモチベーションや思い、そして社内体質なども同時に変えていく必要があるのです。
デザイナーに大きな期待が寄せられている
ではどうやって社員のモチベーションや思いも含めた、「旧型の考え方や働き方」を変えていけばいいのか…?そこには新しい発想の仕方、課題を見つけて形にしていくいわゆるデザイン思考がカギとなると富士通は考えています。
この取り組みにおいて要となるのが、DX人材への転換を図るための手法となる「デザイン思考」だ。富士通はデザイン思考について、「デザイナーがデザインを行う際に用いる考え方や手法、プロセスを、ビジネスに利用できるように体系化したもの。新しい商品やサービスの開発時に用いられることが多く、近年では企業のイノベーション創出や社会問題の解決にも活用されている」と説明している。
我々デザイナーの基本的な考えと実践の仕方である「課題を見つけて、アイデアを出し、具体化して検証する」という行動こそがビジネス(ここではDXと言っていますね)を加速させるということです。
具体的には、「人々のニーズを観察した上で課題を設定し、アイデアを出し合うことで可能な限りの解決策を探り、そのアイデアを基にプロトタイプを作成し、実際にユーザーにおいてテストを行いながら試行錯誤を繰り返すことで、新たな製品やサービスを生み出し、課題解決につなげる手法」である。
このような状況も相まって、弊社デザイナーには強い期待が寄せられています。全社員がデザイン思考を会得して課題発見型のビジネスに移行できるように、様々な施策がデザインセンターと連携して実施されています。
例えば新規ビジネス創出プロジェクトへのデザイナーの参加や、デザイナー主導の全社向けデザイン思考プログラムの開発などが日々行われています。
今、富士通でデザイナーやるの超楽しいっすよ。
デザイナーが考えなきゃいけないこと、めっちゃ増えた
個人的な意見ですが、ビジネスの上流から関われることはデザイナーとしてとても喜ぶべきことだと考えています。
決まった仕様の範囲の中ではなく、その仕様、もっというとどういうビジネスにしてどうやって人を幸せにするかを決めることができるからです。
その分デザイナーとして考えなければならないことがとても増えました。
大げさな言い方ですが、今まではユーザーと仕様のことを考えていれば問題なかった。
でも今は、それらに加えて、どうやってお金を稼ぐ?どうやって仲間をあつめる?運用の仕方は?マーケティングちゃんとできてる?より広範囲のことを考えなければならなくなりました。(もしかしたら一般的なデザイナーには当たり前のことかもしれませんが、弊社では大きな変化なのです…)
無論、今までにもこのような視点の広いプロジェクトありました。ですが、今までとは比較にならない規模で案件が増えているのです。
もちろんすべてを完璧にできる必要はないと思います。
我々はあくまでデザイナーであって、超敏腕ビジネスプロデューサーではありません。(なりたいけど)
ただ、こういったところまで考えないと、我々が実現したい「人を幸せにしつつ儲かるビジネス」(言い方)を推進することが難しいのです。様々な変革プロジェクトに参加してきたこの1年で強く感じます。
これからのデザイナーはデザインをリーディングしつつも、ビジネスを回すことに関する知見を持っていないといけないと思います。
プロダクトデザイナーが図面という共通言語で職人さんと議論するように、
UIデザイナーがプログラミングという共通言語でエンジニアと議論するように。
このプロジェクトは成功と失敗を繰り返す場
でもそういうスキルって簡単に身につかないんですよね。
参考書や新書を読んだって、Youtubeで先端を走る人のプレゼンを見たって、すぐに自分のものにはならない。
やっぱり実際にやってみて、成功はもちろん、失敗することでしかスキルを身に着けることはできないと思っています。
本noteでも発信していますが、このプロジェクトでは様々な新しいことに取り組んでいます。そもそもこのnoteで社名を出して発信するということも以前は大きな壁だったのです。(大手企業のデザイナーの方は分かっていただけると思います…)
ひとつひとつの新しい取り組みは小さいのですが、それらを積み重ねて全体として「大きな新しい取り組み」になるようにメンバー全員で挑戦しています。
このnoteでは失敗も含めて可能な限りオープンに発信していこうと思います。同じようなインハウスデザイナーや、大手企業で働くミレニアル世代の「実践の背中を押す」ことが、このプロジェクトの個人的な裏テーマです。
ということで今回はここまで!
今まで以上に本プロジェクトに興味を盛っていただければ幸いです!
本企画「中の人の話」は定期的に投稿する予定なので、次回もお楽しみに!
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