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動画生成AIでスケッチを描くように妄想を生成する/スケッチブックを開いて「ラフな絵を描く」ようなカジュアルな映像制作が良い/ Blog - 2025/01/07

仕事始め。

生活労働の空き時間を使って、映像ラフスケッチ。
頭にの中にある漠然としたイメージを動画生成AIで映像化する「息抜き」、ラフな作業。

5月からスタートする高校講座「デザインフィクション」では、20年後・50年後の未来を「実写映像でみせる」ことで問題提起するプロジェクト学習が主となる。今回の高校講座で初めて動画生成AIを活用。
教育の現場で使用できる安全な動画生成AIは今のところ、Firefly Videoだけなので試行講座はまだ実施できない(Firefly Videoはまだ一部のユーザーしか使えないため)。
動画生成についての賛否もあるので引き続き意見交換を続けていく。


ラフ映像:

スケッチブックを開いてラフな絵を描くようなカジュアルな映像制作。プロトタイピングよりさらに初期フェーズのアイディエーション。
ラフ映像を大量に制作して、自分のイメージをカタチにしていく。
計画的に映像制作を始める前にやっておくこと。

  • 再生時間:28秒

  • 楽曲生成:Suno AI v4 /ビデオ生成:OpenAI Sora, KLING v1.6

  • 2025年1月1日

  • 再生時間:75秒

  • 楽曲生成:Suno AI v4 /ビデオ生成:OpenAI Sora (Text to Video)

  • 2025年1月4日

  • 再生時間:56秒

  • 楽曲生成:Suno AI v4 /ビデオ生成:OpenAI Sora (Text to Video)

  • 2025年1月5日

  • 再生時間:36秒

  • 楽曲生成:Suno AI v4 /ビデオ生成:OpenAI Sora (Text to Video)

  • 2025年1月7日

  • 楽曲の生成:Suno AI 一択!Suno素晴らしい

  • 画像生成:人物表現は今でもMidjourney、イラスト表現はAdobe Firefly(構成参照が優れている)

  • 動画生成:OpenAI Sora、KLING AI (v1.6)、Runway Gen-3 Alpha、Adobe Firefly Video(まだ一部のユーザーのみ)

  • プランニング:ChatGPT、Gemini 2.0、Claude
    ※生成されるアイデアが平均的で創作では使い物になりませんが、無茶な命令で混乱させ、ひどいハルシネーションが発生すれば素晴らしい結果を得られる。創作においては、ハルシネーションこそクリエイティビティ。


スケッチを描くように妄想を生成する

子どもの頃、誰もが一度は「こんな物語がみたい」と想像の世界に浸ったことがあるのではないでしょうか?
大好きな漫画やアニメのキャラクターたちが、自分だけのオリジナルストーリーで活躍する姿を思い描いたり、おもちゃを手に、壮大な冒険物語を空想したり。

でも、どんなに素晴らしいアイデアを思いついても、それを形にするのは簡単なことではありませんでした。 絵を描くのが苦手だったり、物語をうまく構成できなかったり、ましてやそれを映像化することなんて、夢のまた夢。
多くの子どもたちにとって、「妄想」は頭の中だけに留まる、儚い存在だったのです。

ところが、動画生成AIという道具によって、私たちの「空想」をカタチすることが可能になりました。
子どもたちだけじゃなく、大人にとっても、もう一度“妄想”のスイッチをオンにしてくれる。

その技術が持っている可能性をどう伸ばすか、社会全体でクリエイティブに模索していくことこそが、AI時代の創造文化を豊かに育む鍵となるはずです。


ビジネスからは距離を置く

動画生成AIを使えば、短時間かつ低コストで大量の映像が作れますが、この強みが裏目に出て制作費のダンピングを起こしやすい。
また、映像のプロではない人たちでも、それなりの映像を生み出せるため、“生成AIによる映像制作”だけを売りにする仕事は価値が下がりやすい。
「生成AIで動画を安く作ります」というアプローチの受注モデルは、早い段階で破綻する可能性が高い(低予算のウェブ動画広告などの領域ではすでにAIの自動制作を実験的にスタートさせています)。

「作家性」や「ユニークな世界観」が確立できれば、支持してくれるファンが生まれ、安易に価格競争に陥らずに済むかもしれません。
ただ、独自ストーリーテリングやニッチジャンルは誰でも思いつきます。
コンテンツだけでなく“体験設計”そのものが必要。

単に作品が面白い・ユニークというだけでなく、体験・参加の要素を作家性に組み込むことができれば、他者が真似できない独自の世界観を作りやすい。動画生成AIはクリエイティビティの補助輪として回り始めるでしょう。

作家性を認めてもらうには、“作品そのもの”だけでなく、それを取り巻くコミュニティやトランスメディア的な作品の出し方を工夫しないといけないので、長期的な視野を持つことが必要。

頭の中でしか思い描くことができない妄想をカタチできる革新的な動画生成AI技術ですが、この暴れ馬のような技術、そう簡単に扱えるものではありません。
まずは、この道具で徹底的に遊ぶ。
徹底的に遊ばないと、メリットもデメリットも見えてきません。

ということで、
2025年もスケッチを描くように妄想を生成することから。


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更新日:2025年1月7日(火)/公開日:2025年7日(火)

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