初体験~ゴーヤと過ごす夏~
竜巻やら突風などで街を破壊して、あの台風がどこかに行った。その日を境に、秋の気配を感じるようになった。
さて、さかのぼること1ヶ月ちょっと前。
我が家にゴーヤの苗がやってきた。家人が地元のボランティアの方にいただいた、双葉が出たばかりのかわいいかわいい赤ちゃんだ。
せっかくなので、家人と育てて見ることに。しかし、ゴモヤと名付けたその子を前に、私は困り果ててしまった。私には、野菜を育てた経験がない。
あ、でもあれ?
小学生の時にアサガオ育てたよ、理科の授業で。それと一緒じゃない?
とりあえず、ビニール製のポットから植木鉢に植え替え、ツルが巻き付ける支柱を立てた。
毎日水をやり、ぐんぐん伸びていくゴモヤ。ゴーヤって生命力すごいなぁーなんて感心する日々。
そして、2週間ほど経ったある日。なんだかゴモヤの様子がおかしいことに気付いた。青々としていた葉っぱが黄色くなりはじめたのだ。
肝臓の病気じゃなかろうし、なにが悪いのかてんで分からない。
そこで、ガーデニングと家庭菜園が趣味の母にゴモヤの写真を送った。
ああ、これは栄養不足よ、と母。
母に教えてもらったとおりに油かすを土に混ぜた。すると、みるみるうちに顔色…というか葉色?が元に戻り、茎が太くなった。
なんだろう、ゴーヤがかわいくて仕方ない。
仕事に行く前に水をやり、枯れないで、大きくなれ、と話しかけている自分がいる。
どうしてゴーヤ相手に愛情を抱いてるのか分からないが、とにかくかわいい。
そして、台風が過ぎて暑さから棘が抜けた近頃。
見て!ゴモヤが実をつけた!
生い茂る葉の間に、二つ。
見る限りすくすく育っているようだ。
生きとし生けるものの、なんと素晴らしいことよ。
私の夏、2024。
秋刀魚の季節が来る前に、必ずやこの二つを食べるぞ!!
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