プラチナえるぼしと女性のキャリア選択
「えるぼし認定」「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(「女性活躍推進法」)に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍推進に関する状況などが優良な企業を認定する制度です。
「プラチナえるぼし」創設 (令和2年6月〜)
プラチナえるぼし認定とは、えるぼし認定企業のうち、一般事業主行動計画の目標達成や女性の活躍推進に関する取組の 実施状況が特に優良である等の一定の要件を満たした場合に認定されます。
出典:厚生労働省女性活躍推進・ハラスメント防止対策 5月27日資料
えるぼしの主な認定基準
採用されてから仕事をしていく上で、女性が能力を発揮しやすい職場環境であるかという観点から、以下5つの評価項目が定められています。
・採用
・継続就業
・労働時間等の働き方
・管理職比率
・多様なキャリアコース採用
女性の職業生活における活躍の状況に関する実績に関わる基準がこの5項目です。さらに詳細の規定があり、それらの基準をクリアすることでえるぼし認定にいたります。プラチナえるぼしでは、さらに継続就業と管理職比率に関しての基準値があります。
このように女性活躍推進法のもと、女性の働きやすい制度構築が進められています。
女性が能力を発揮しやすい職場環境かどうか。
働く女性には重要なキーになる。
女性がキャリステップを歩む時に、大切にしたいこと。
今日は、女性のライフステージから考えてお伝えしようと思います。
私は、助産師として2,000人の10代から50代女性の健康の悩み相談・妊娠や出産に携わり多くの女性と出会いました。
そして、多くの女性が、仕事と妊娠・出産や子育てのことで、悩んでいたり
他人に弱いところを見せられず。。誰にも話さずに頑張るしかなく。
そう過ごすしかなかった。。女性達と沢山話してきました。
3つくらい人には言えない内緒の気持ちや悩みがある
総じて、悩みとまではいかなくとも、言いにくい相談しにくことがある。
女性にとって。。特に、キャリアを大事にしたい女性は悩んでいる。
それは、
思った通りにできていたことが、思うようにいかないことに出会うから。。
仕事ができる女性は、マネジメントできる能力が高い。
仕事は、クリエイティビティとマネジメント力が必要でそれを上手く
使いこなせて自分のものになっていく。そんな女性はカッコいい。
仕事は手中でコントロールできてしまっている。
成功のゴールが見えている。
そんな素敵な女性上司を見つけられたらラッキー。
20代の時は、社会人になリ仕事に没頭することもあるかもしれません。
自身の健康はあまり気に留めずということもあるでしょう。
30代になった時に女性にとって、妊娠・出産についてどうしたいのか?
という自分への問いにリアリティが増してくる。
まだまだ先と思っていたら気がついたら30代後半、仕事では管理職として
活躍し、確かに仕事も楽しい。このままでもいいかも・・。と思う瞬間もあ
るかも知れない。実は、この辺りから自身の健康にも関心を持ち始める人も多い。
そして、こんなこともあります。
すぐ妊娠すると思ってた。。。不妊治療を始めることに。。
こういった場合には、子どもが欲しいと思う女性にとっては、大きな悩みとなります。
こうやって、産むことや健康のことで仕事のようにコントロールできない
ことが起こる。
こんなとき女性のこころは激しく動揺する
女性は、男性と同じように仕事に没頭する時間を使えないことがあります。
不妊治療や妊娠・出産・子育て・・女性性という身体ならではの違いがあります。だから、自分の人生を考えた時に、仕事とキャリア、健康とキャリア
その両面からキャリアを考えるということが大切になってきます。
環境はキャリアの充実感をサポートする
冒頭で「えるぼし」のお話をしました。
女性が持ち合わせた能力を発揮しながら働ける環境。
そういった環境があることは、心強く仕事を続けられることになると
思います。
ただし、ここで大事なことは、「えるぼし」認定がある企業のみが女性が働きやすい企業というわけではありません。
自社にあった工夫で、自社の従業員にあった働きやすさを工夫している会社も沢山あります。
選択するのは自分自身 キャリアビジョンは変わるもの
今、必要としていないことには気づけない
これからのキャリアを考える時には、
是非、仕事とキャリアだけでなく、健康とキャリアにも着目して考えることをお勧めします。女性が活躍しやすい社会が構築されつつありますが、
自身の選択によって歩む道が拓かれます。自身の選択や時には偶然の出会いや出来事がもたらした経験から、それらが積み上がり、キャリアというものが出来上がって行くのだと思います。
未来を見ることだけでなく、今の経験を日々大切にして。
それを積み上げていく。そのためにも土台となるのが健康です。
健康と共にキャリアを積み上げていく。
日々の体験は、自分だけのスペシャルなものです。
これからは、きっとロールモデルは簡単に見つからない。
一人一人違う。自分と同じ人生の人はいないから。
ロールモデルが見つからなくても大丈夫。
自分のキャリアと人生を自分なりに大事にして進む。
最近、それでいいのではと思うようになりました。
最後までお目通しくださりありがとうございます!
アドバンス助産師・健康経営エキスパートアドバイザー
佐々木 純子