激闘のUFC274 振り返りと感想(プレリム編)
プレリムの試合を観戦している間は判定での決着が多い印象だった今大会。
その中でも面白かった試合が2試合ある。
⑥Brandon Royval (14-6-0) VS ⑨ Matt Schnell(15-6-0)
Francisco Trinaldo(28-8-0) VS Danny Roberts(18-6-0)
この2試合がプレリムで行われFrancisco Trinaldo VS Danny Roberts
た試合の中では特に目を引かれた戦いだった。
○ ⑥Brandon Royval VS ● ⑨Matt Schnell
「フライ級ランカー対決」
まずロイバルとシュネルの一戦。これはプレリムの中で唯一サブミッション決着となった試合。
1ラウンドの中盤で決着のついたこの戦いは最初にシュネルが打撃を効かせてロイバルをダウンする。
追撃を仕掛けるシュネルの攻撃で終わってしまうかと思われたが、倒れたところからロイバルが果敢に仕掛ける。
しかし、それを抑えながらシュネルはギロチンを狙う。それを解除したロイバルが逆にシュネルの首を巻いてギロチンを仕掛けるとこれが深く極まりシュネルがタップアウトした。
素早いグランドでの攻防からカウンターでのギロチン決着。フライ級らしいスピード感のある劇的な決着だった。
○Francisco Trinaldo VS ●Danny Roberts
「年齢の壁を越えていく鉄人」
もう一つ試合がトリナウドとロバーツの一戦。注目どころはその年齢。
ロバーツが34歳なのに対してトリナウドは43歳。ファイターの中でも高齢な選手だ。
まず、43という年齢を迎えながら尚オクタゴンで試合を行なっていること自体驚きなのだが、試合内容はもっと驚きでまさに鉄人だった。
3ラウンド通して手を出しながら威力も大きく損なわず打ち合いも引かず、組んでもコントロールされずスタミナとパワーが最後まで生きていた。
さらにトリナウドはロバーツを打撃で追い詰め効かせた上に、ギロチンであわや一本というところまで持っていった。
大きな減速も起こさず自分よりも9つ程若い選手を打ち負かしたブラジルの鉄人はこれで2連勝。
この年齢でまだ勝てるかもしれないと思わせるのだから恐ろしい。
メインカード編に続く。
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