起こった出来事を受け入れるには? ▶︎自分自身と向き合う
気持ちを切替るだけでは、根本的な解決にはつながらない。しかし、起こってしまった出来事を変えることもできない。
だから「起こった出来事を受け入れる」ことが重要となる。でも、どうすれば「現状を受け入れる」ことができるのか?
❶ 現状の拒絶:起こった出来事を受け入れる難しさ
起こった出来事を受け入れることが重要といっても、そう簡単には受け入れることはできませんでした。
私自身、左遷させられたことを受け入れることは、まるで自分自身を裏切るような気がしました。
私を陥れた上司を許すこともできないですし、正直、彼を許せる気持ちにもなれませんでした。
そして、仕事に集中したり、運動したり、好きなことに没頭しても、その時は一時的に忘れることができても、しばらくすると再び嫌な気持ちが戻ってきました。
ただ、この出来事を受け入れることが前進の第一歩だというのなら、どうすればいいのか、本当にわかりませんでした。。。
現実を受け入れることは、簡単なことではない。特に、予期せぬ出来事や望ましくない状況に直面したとき、それを受け入れることを拒絶する傾向がある。
このような拒絶は、現実との対峙を避け、自分自身を守ろうとする心理的に普通の反応なのかもしれない。
❷ 心の抵抗:現状を受け入れられない理由
現状を受け入れられない理由は、一言でいうと「受け入れたくない」からです。「認めたくない」からです。
でも、そうは言ってられないので、何故ここまで嫌な気持ちになるのか、考えてみました。
左遷されたことに対する嫌な気持ちの理由を考えていくと、だんだん複雑なものになっていきました。同時に、自分が避けていた感情にも直面することになりました。
自分自身の気持ちを深く掘り下げていくと、左遷されたことが自己価値やアイデンティティの否定に繋がってきました。
自分の仕事や社会的地位に関する期待や努力が裏切られたという感じになり、自己評価や自尊心も傷つけられました。
さらに、このことが将来のキャリアにどのような影響を与えるかという不安も加わってきました。。。
つまり、現状を受け入れるということは、自分自身の気持ちとも向き合っていくことになり、その過程で、自分でもあまり考えたくなかったこと、あまり向き合いたくなかったこととも向き合うことになってしまいます。
しかし、そこに対する大きな心の抵抗が無意識に存在するため、そう簡単には現状を受け入れることはできないのだと思います。
なぜ、現状を受け入れることが難しいのか?恐れや不安、失望、怒りなど、さまざまな感情がその背景にある。また、自己の価値感やアイデンティティ、自尊心やプライドなど、現状を受け入れることを妨げる心の抵抗が大きく存在する。
だから、そう簡単には現状を受け入れることはできない。
❸ 内観:自分自身と向き合う
自分自身と向き合うということは、それなりの覚悟と勇気が必要だと思います。
なぜならば、自分自身の触れたくなかったことや考えたくもなかったこととも向き合わなければならないから。。。
しかし、覚悟を決めて、自分自身と向き合っていくことにしました。
この自分自身と向き合う内観のプロセスでは、まず、なぜ自分自身がそのような気持ちになるのかを深く掘り下げていきました。
最初は直感的な理由を見つけることができましたが、その後、なぜ、ナゼ、何故と、さらに深く考えると、自分自身がこれまで蓋をしていた部分にも触れていくこととなりました。
これは、自分でもあまり考えたくなかった部分でしたが、勇気を持って向き合っていきました。
そうすることで、自己の価値感やアイデンティティ、自尊心やプライドなど、ズタズタにされていきました。。。
しかし、最終的に、自分というものを初めて理解することができた気がしました。
そして、ありのままの自分を認めることもできるようになりました。
自分自身を理解し、自分自身を認めることで、少し気持ちが楽になりました。
その後、さらに深く掘り下げて内観していくことで、新たな問いが浮かび上がってきました。
「そもそも自分自身のやりたいことは何なのか?」
「そもそも自分自身どうありたいのか?」
しかし、その問いに明確に答えられない自分がいました。。。
これらの問いは、現状を受け入れるための新たなステップとなりました。
自分自身と向き合い、これらの問いに真摯に向き合うことで、現実を受け入れ、前に進むための新たな道が見えてきたように感じました。
現状を受け入れるためには、自分自身と向き合うことが不可欠。
深く自分自身と向き合い、自己の感情や思考の根源に迫ることで、現実を客観的に見つめることが可能となる。内観し、自分自身と向き合うことは自己認識の深化につながり、自己理解と自己成長を促す。
❹ 受容:現状を受け入れる意味
現状を受け入れるという意味は、自分自身を理解し、ありのままの自分を認めることにあると思います。
過去や未来ではなく、今ここに存在する自分自身を受け入れることで、内なる平穏と調和を見いだすことができると思います。
そうすることで、はじめてその先に新たな道が見えてくるのだと思います。
実際、私自身、自分自身と向き合い内観していくことで、最終的に自分自身を受け入れることができましたし、さらに、自分自身の人生において大切なことに気づくこともできました。
具体的には、、、
「自分自身の人生において、やりたいことが明確になっていない」こと
「自分自身の人生において、目指すべき姿が明確になっていない」こと
これまでは、自分と向き合うようなことはしなかったし、しようとも思いませんでした。むしろ、向き合うことを避けてきました。
しかし、覚悟を決めて自分自身と向き合っていったことで、これからの人生を歩んでいく上で重要なことに気づくことができました。
さらに、不思議なことに、最初に抱いていた左遷させられたという出来事が、大した問題ではないとさえ思えるようになってきました。
むしろ、「自分自身のやりたいこと」や「自分自身の目指す姿」を明確にすることのほうが、自分自身にとってとても重要なことだと思えたからです。
そして、ようやく起こった出来事、現状を受け入れることができたと思います。
現状を受け入れることは、自分自身を理解し、そのままの自分を認めること。
ありのままの自分自身を受け入れることで、内なる平穏と調和を見いだすことができる。そして、自分自身を受け入れることで、新たな可能性や希望を見出すこともできる。結果として、受容は心の安定と前向きな成長をもたらす。