うらがえし
裏をかえせば、という表現があります。
「裏を返せば」:逆の見方をすれば。本当のことを言えば。
どんな事象も、裏をかえすと別の見え方ができて面白いものです。
例を3つあげますね。どれも
「裏をかえすと別の事実が見えてくる、または推察できる」
というものばかりです。
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まずは、バツイチという表現。
バツイチは「離婚歴が一度あり」、という意味ですが、以前友人が面白い使い方をしていました。
「〇〇さん、ご結婚は?」
「はい、マル1バツ1です」←これ
たしかに、バツイチになるにはまず結婚歴が必要です。
とかく「バツ」にばかり注目してしまいますが、バツイチということは、裏をかえせば「一度マルがついた人たち」なのです。
もしも晴れて再婚できれば
マル2バツ1
ということになりますし、初婚が順調ならば
マル1
なのです。
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ふたつめの例です。
地道さや緻密さを要求される仕事をしている人がやけに雄弁で社交的な場合、残念ながら本職の能力があまり高くないことが多いです。
たとえば、経理や分析、研究職やプログラマなど。
プログラミングのように一人で長時間もくもくと作業するものは、よほどの才能に恵まれない限り「一人で長時間もくもくと作業する」必要があります。
一流のプロになった後ならまだしも、その能力を磨く過程では大量の時間を「勉強と作業」に費やす必要があり、それ以外のことをするヒマはないはずなのです。
そんな仮定が働くためか、たとえば
「目を見て話せないプログラマ」
などに会うと、つい嬉しくなって信頼してしまいます。あくまで推察にもとづく感情ではありますが。
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最後に、三つ目の例です。
以前、ある大御所芸能人がTVで話していました。
「駅での切符の買い方がわからない」
と。
私はこれを聞いた時、とても感動しました。
ショービジネスにどっぷりつかり大成功した芸能人の一生がどんなものだったか、その姿がありありと思い浮かんだ気がしたからです。
たしかに、舞台やTVへの出演に追われ、どこに行ってもファンに囲まれるタレントさんにとって、主な移動手段は一般人とは異なってくるでしょう。
その芸能人は、「切符の買い方を知ることもなく」一生を過ごしてきました。それはつまり、ショーの世界にどっぷりつかってきた証でもあるのです。
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裏をかえすと見えてくるものがあります。
ものごとは多面的に見よ
と言われますが、わざわざ多方面から見なくても、裏をかえしてみるだけで見えなかった事実や推察が浮かぶことも多いです。
今日は以上です。読んでいただきありがとうございました!
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