旅するLeica|終わらない夏の神戸を光と影を探して歩いた一日
先日 久しぶりに神戸を訪れた
特に目的があるわけではなく
なんとなく3人で集まって
スナップをしてまわる予定だった
予定だった というからには 予定は変更された
あまりの暑さに 長く外を歩いていられなかったからだ
強烈な光が作り出す影は
被写体としては素晴らしかった
Leica M11の設定をモノクロのハイコントラストに変更し
影と光の交錯する神戸の街を切り取って歩く
私はシャッターを切りながら、街の喧騒を感じる
遠くから聞こえる電車の音、アスファルトに響く足音、人々のざわめきが混ざり合う
Leica M11のファインダー越しに、光と影が交差する瞬間を狙う
ただ、その瞬間だけをフィルムに収めるには、どこか物足りない気がした
神戸の空気は、写真では写せない
湿気を含んだ風が肌を撫でる感触や
古びたレンガの建物から漂う歴史の香りは
その時、その場所にいたからこそ感じられる
唯一無二の時間なのだ
途中、写真集を多く取り扱うギャラリーにも立ち寄った
とても居心地がよく 何時間でもこうしていたいと思えた
座り心地の良い椅子かソファー
そしてコーヒーとちょっとした軽食があれば
間違いなく1日中入り浸って 写真集を眺めているだろう
それは とても幸せな妄想だ
神戸には実はけっこうギャラリーが多いのだという
こうした場所も 時々紹介できるようになれば嬉しい
夕暮れが近づき その時間が違う意味を持ち始める
カメラは、記憶を焼き付ける道具だ
レンズを覗くと、過去と現在が入り混じる瞬間が訪れる
モノクロームの世界に、色がないからこそ見えるものがある
シャッターを押した瞬間 静かなカシャリという音が耳に残る
私はいつもこの音に、時間の流れを感じる
そして、気づくのだ
どんなに素晴らしい光景でも、画像に焼き付けられる
でも、それはその瞬間、そのときにしかない景色なのだと
私が追いかけているのは、ただの光と影ではない
神戸の街そのもの、いや、私自身の記憶だ
今回の内容は動画でも紹介しています。
告知
Leicaに恋して。
Photo Exhibition
開催日
2024年11月20日(水) - 24日(日)
OPEN/11:00 - 20:00
ai gallery
大阪市中央区南船場2-10-17
(大阪・心斎橋駅から徒歩6分)
出展メンバー/Instagram
Andy/ @io_andy
Kenzii/ @kz_sky0022
Norifune/ @nf_tty
詳細はnoteリンクからどうぞ
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