フィルムカメラLeicaM4-2を選んだ理由とその価値〜選択と集中の思考〜|Leicaに恋して。
カメラを趣味にするとき、どうしても目移りしてしまうのが最新のデジタルカメラ、豊富な機能、多彩なレンズ…
確かに、それらは魅力的だ。
けれど、私は現在では一つのカメラにこだわっている。
それが1979年製のLeica M4-2、私が生まれた年と同じカメラだ。
なぜ、このフィルムカメラを選んだのか。そして、なぜそれを使い続けるのか。
それは「選択と集中」の考え方に基づいている。
ミニマリズムとカメラの共存
ミニマリストとして生きるとき、持ち物を厳選することが求められる。
カメラも例外ではない。
私は、何でもかんでも手に入れるのではなく、必要なものを、そして心から好きなものを選びたいと思ってきた。
ただ、それは簡単なことではない。
なぜなら、そのカメラが自分に合っているかどうかは、使ってみないとわからないからだ。
Leica Q2に始まり、Leica SL2-S、Leica M11といろいろなレンズを含めて試してみた。
その選択の結果がLeica M4-2だった。
このカメラを使うことで、無駄を省き、写真を撮ることに集中できたのだ。
Leicaを選ぶことは、ただ古いカメラを使っているということだけではない。これは自分自身と向き合い、何が本当に必要なのかを見つめる行為だ。
そして、そのプロセス自体が写真をより深く楽しむための道でもある。
フィルムカメラの魅力
フィルムカメラには、デジタルでは味わえない独特の魅力がある。
まず、撮影そのものがゆっくりとした時間を必要とすること。
シャッターを切る前に、光の具合や構図をしっかりと考えなければならない。
その一瞬に込められる思いが、写真に現れる。
フィルムを使い切ったときの達成感や、現像するまでのわくわく感も、デジタルでは味わえないものだ。
また、Leica M4-2を使い続ける中で気づいたことがある。
写真を撮るという行為そのものが、自己表現の一部であることだ。
カメラがシンプルであるからこそ、撮影者の感性がダイレクトに反映される。このプロセスを通して、カメラの楽しさが増していく。
フィルムを選ぶ楽しさもまた格別だ。
たとえば、Kodakの【フィルム ゴールド 200】は、柔らかい色味と豊かな階調が特徴で、日常の何気ない瞬間をノスタルジックに仕上げてくれる。
撮影後に現像された写真を見返すと、まるでその瞬間に戻ったかのような感覚を味わえる。
モノクロフィルムはTRI-X400がお気に入りだ。
ちなみに、今回の写真展の作品は全てこのフィルムで撮影した。
パキっとしたコントラストが好みで、今後もモノクロフィルムを使うならきっとこれ一択になると思う。
フィルムカメラの価値を見直す
デジタル時代において、フィルムカメラの存在は古びたものとして見られがちだ。
だが、その価値は変わらない。
むしろ、時代を超えた価値があるとさえ言える。
フィルムカメラを使い続けることは、写真の本質に向き合い、時間をかけて一枚一枚を大切にすることにもつながると思っている。
先程も少し書いたけど、今回の心斎橋の写真展は作品が全てフィルムで撮影したもの。さらに現像から焼付まで、全てを手作業で完遂した。
デジタルで消費されていく写真文化に対して、ちょっとしたアンチテーゼみたいな思いもある。
良かったら、ぜひ会場でその作品を楽しんでもらえたら嬉しい。
また、今回の展示写真を含む89ページに及ぶデジタル写真集も制作した。
定価は480円だが、Kindle Unlimitedなら無料で読める。
また冒頭の10ページ程度は無料で試し読みも可能だ。
ぜひ一度チェックしてみて欲しい。
Andyのデジタル写真集
もし、写真を深く楽しみたいと思っているなら、フィルムカメラに挑戦してみるのもオススメだ。
結局のところ、カメラは楽しむための道具。
自分に合った一台を見つけ、そのカメラを通して、あなたの世界を切り取ってほしい。
写真を楽しむこと、それが一番大切だから。
それではまた。
写真展告知
Leicaに恋して。
Photo Exhibition
開催日
2024年11月20日(水) - 24日(日)
OPEN/11:00 - 20:00
ai gallery
大阪市中央区南船場2-10-17
(大阪・心斎橋駅から徒歩6分)
出展メンバー/Instagram
Andy/ @io_andy
Kenzii/ @kz_sky0022
Norifune/ @nf_tty
詳細はnoteリンクからどうぞ
Andyのデジタル写真集
定価350円(無料試し読みできます)
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