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これぞLeica M4-2の魅力!?笑撃の個体差にあらためて愛着が湧く|Leicaに恋して。

Leica M4-2。
このカメラの魅力は語りだしたら止まらない。
その魅力の一つに「個体差」というものがある。

Leica不遇の時代に生産された廉価版M4。
made in Canada。

そんな時代背景、生産背景があるからだと思うけけど、多くのカメラが均一に作られる中で、M4-2はまるで一つ一つを別の人が手作りしたかのような違いがある。
だからこそ、他にはないユニークな魅力を持っているのだと感じる。

これは、同じLeica M4-2ユーザーであるKENZIさん(以下、けんちゃん)の個体と自分の個体を比べたからこそわかったことだ。

その当時の様子は動画にも残しているので、良かったらこちらも楽しんで欲しい。


生産時期が生む違い〜1979年製の特異性の魅力〜

主に1979年の前後1年で製造されたLeica M4-2モデルには、その生産時期による品質やデザインの差があるということは購入前から知っていた。

Leicaの売上が厳しく、素材不足や生産性向上のために、Leicaはさまざまな仕様変更を余儀なくされた。
その結果として、各個体には微妙な違いが生まれているらしい。

この「不統一さ」は、製品としては異例だし、本来であれば敬遠される要素になると思う。
だが、時代がめぐり、いま手にすると、それこそがLeica M4-2を唯一無二の特別なものにしてくれている。
・・・と、個人的には思っている。(他の人がどう評価するかは不明)笑

ユニークな特徴〜部品の不一致が生む魅力〜

Leica M4-2の各個体には、部品のフィット感が微妙に異なるというユニークな特徴がある。
たとえば、シューカバー。
けんちゃんのM4-2はゆるゆるで、私のM4-2はきちきち。
一般的に市販されている規定サイズがハマらない。

なので、それをベースとするサムレストや、露出計などもセットできないということになる。


どうしてもつけたいなら3Dプリンターで特注するしかないのだろうか?
なんてわがままなやつだ。
でも、そこがカワイイ。笑

こうした「不一致」は、通常ならば品質の問題とされるだろう。
でも、Leica M4-2のユーザー、特にこれがバースイヤーライカである場合、それがかえって愛着を生む要因となっているわけだ。

まるでカスタムメイドのように、あるいは自分だけのオートクチュールのように、出会えた奇跡と相まって特別なカメラと感じさせてくれるのだ。

外観の違い〜艶や質感のバリエーション〜

Leica M4-2のもう一つの魅力は、その外観の違いだ。
けんちゃんの個体と私の個体を比べると、フィルム巻き上げレバーの質感が全然違うものになっていた。

どうやら艶加工やマット仕上げなど、各個体ごとに異なる顔を持っている。
今回はこの2台での比較だったけど、いろんなM4-2が集まると、またいろんな個性を発見できて楽しそう。

これも、わずか3年間という製造時期の時代背景と密接に関係しているのだろう。
Leicaはこの時期、さまざまな試行錯誤を繰り返し、素材を入れ替え差し替え、短期間で異なる製造工程を試した結果、こうした外観のバリエーションが生まれたのだと推測できる。

ちなみに、M4-2のオリジンとも言うべきM4(ノリフネさん所有)とも比べてみたが、より高級感ある光沢艶仕上げだった。笑

製造工程の影響〜試行錯誤の結果が生んだ唯一無二の個体差〜

1978年から1980年という短い製造期間において、Leicaは多くの挑戦を試みたのではないだろうか?
その結果として、各個体に顕著な違いが見られるようになった。

工業製品としての完成度の高さは残念ながら高いとは言えない。
いや、低い。笑

ただ、我々Leica M4-2ユーザーとしては、これらの試行錯誤の中で生まれた「個性」を大切にし、またそこに愛着を持って使っている。

苦境に立たされ、もがき苦しんだ不遇の時代。
それでも負けまいとあの手この手で戦った反骨の精神。
そんな背景を知ると、手にしたLeica M4-2がさらに特別なものに思えてくるわけだ。

Leica M4-2は生産台数も多くはないので、中古市場でしょっちゅう見ることは少ないと思う。
もし、欲しいと思っているなら、そして個体差を楽しめる寛容な心意気があるのであれば、状態の良いものを見つけたら、迷わず購入することをオススメしたい。
きっと、あなただけの特別な一台になるはずだから。
(もちろん、購入後の不具合や整備不良、故障の責任は負えませんので、その点はご了承を…!)

余談だけど、個体差が気になる場合は現行のライカフィルムカメラという選択肢も悪くないとは思う。
お値段は可愛くないけど。


まとめ〜Leica M4-2の個体差がもたらす喜び〜

Leica M4-2の持つ個体差は、単なる「不一致」ではなく、そのカメラだけが持つユニークな個性だと思っている。

1979年という特異な生産背景も手伝って、まるで手作り感覚で仕上げられたかのようなこのカメラは、一台一台が違う顔を持っているのだ。
その違いを楽しむことも、Leica M4-2の大きな魅力の一つだと言えると思う。

カメラ選びに迷っているなら、ぜひこのユニークなLeica M4-2を手に取ってみてほしい。

あなたも、その個体差に魅了されるはずだ。(・・・たぶん。)

それではまた。

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