恋愛相談でも注目度の高い「回避依存症」とは

ここ数ヶ月、私の「回避依存症の恋愛」「回避依存症と恋愛依存症」に関する記事を読んでくださった方からのご予約が増えています。

ご自身、もしくはお相手に、恋愛依存症や回避依存症の傾向を感じたと仰る方々から、「これらの記事を読んで詳しくお話を伺いたいです」とご連絡をいただいています。
少しでも、私の記事が問題解決へのお手伝いとなっているなら光栄です。
本当にありがとうございます。


そこで今回は、恋愛だけに絡めた内容ではなく、
「回避依存症とは?」について詳しくまとめた記事を書きたいと思います。


回避依存症とは…

対人関係において一定の距離を取っておきたいと考えることから、人と深い関わりを持つことを避ける行動が、習慣化している状態をいいます。

自分のことを他人に深く知られることや、縛られることを怖いと感じており、また、人のことを深く知ることにも抵抗を持っています。

回避依存症の原因のひとつには、幼少期の母親との関係が影響しているとされている説が多いです。
幼い頃から、母親の干渉が強かったり、命令的に言動を束縛されるなど、親に合わせることを強いられる環境で育った場合、成長するにつれて回避依存症になりやすい傾向にあると考えられています。

このような環境で成長すると、子どもはそれら支配的な要求に応えることに対して、精神的に大きな苦痛を感じるようになります。ですが多くの場合、自分のその気持ちをぶつけられずにいます。

それは、先ほど述べた、下記の家庭環境が影響しています。

母親の干渉が強かったり、命令的に言動を束縛されるなど、親に合わせることを強いられる環境で育った場合

こういう環境では、親が子どもの感情に耳を傾けたり、子どもの人格を認めた関わり方をしていないことが多いでしょう。
その為、子どもは自分の意見を伝えるということが、物心がついた時から身についていないのです。どれだけ苦痛でも、家庭環境が強いてくることに応え続けるしかありません。

結果的に、人に縛られることや人から何かを要求されることを強く嫌います。
人と一定の距離を常に保っておくことは、彼らが人間関係で危惧しているものから自分を守る手段であるわけです。


そして、ここで誤解して欲しくないことは、彼らが人嫌いというわけではないという点です。
回避依存症の人は自分のことを知られるのは怖いと思っているのですが、それと併せて、自分のことを知ってほしいという気持ちも実は持ち合わせています。

ただ、感情をぶつけ合うことが苦手なので、自分の考えや思いを知ってもらうための過程を億劫に感じるのです。
「知ってほしい・理解してほしいという気持ちはあるけれど、何も言わずとも汲み取ってもらいたい」と思っていることが多いようです。


ここまでの話をまとめると、彼らは、自分を守るための行動が回避依存症の特徴として出ているわけですね。

【特徴】
・支配されたくないので、自分に主導権がある関係性に安心する
・自分を理解して欲しい思いは強いが、自分の感情を伝えることは苦手
・束縛せず、支配してこない相手と、深入りしない関係を楽だと思う
・どんな自分も許して受け入れてくれることを愛情と判断するところがある


全てが当てはまらない人も居ると思いますが、よくある特徴は、こういったものになります。

そしてこの回避依存症。
4つのパターンが存在するとされているのをご存じでしょうか?
同じ回避依存症でも、少しずつ傾向が分かれているのです。

それは次回の記事でご紹介しましょう。
よければ併せて読んでみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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公認心理師 蔵野まどか|心理カウンセリングCREAR
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