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言いたいことを飲み込む癖
今回の記事は、対人関係をこじらせたくないという気持ちから、つい言いたいことを飲み込む人についてです。
関係が近くなるにつれ、それまで知らなかった相手の一面が見えてくる事はよくあります。
相手のいい面・悪い面。
思っていたのと違うなという部分や、完全でない部分。
それらを受け入れられなかったり、直してほしいという気持ちを抱く事もあると思いますが、相手と議論することも億劫で、自分の中で消化しようとする人も多いのではないでしょうか?
ただ、自分の中で消化するというのは案外むずかしいものです。
自分の気持ちに無理矢理目を背けて、なんでもないように接する努力をする人もいますが、結局は心に不満を持ったまま過ごしているので、その人と一緒にいることが疲れるようになってしまいます。
こういった自分の中に押し込んで解決しようとするやり方は、人と良好な関係を続けるための努力としては、正しい方法とは言えないでしょう。
自分の思っていることを相手に伝えること、相手の考えを聴くことはやはり大切なのです。
その一連のやり取りが少しあるだけで、意外と簡単に問題解決につながる場合もあります。
ただ、基本的に人間は、少なからず「自分は間違っていない」と思いながら過ごしているということも頭に置いておいた方がいいでしょう。
そして、自分は正しい行動を選んでいると思っている人のなかにも、
・頑なに自分の考えを貫こうとするのか
・人の意見に耳を傾ける姿勢があるか
・他人の意見と自分の考えとを織り交ぜながら物事を判断することが出来るか
という部分に違いはあります。
関係を良く長く続けていきたいがために自分の言いたいことを飲み込んでしまうよりも、多少意見をぶつけ合う段階を踏んでお互いの考え方を知った上で関係を構築できた方が、居心地の良い関係を長く続けていけます。
言いたいことを言えないというのは、対人関係においてのあなたの癖だったりするのです。
たとえば、それが回避依存症傾向の症状として表れているのかもしれませんし、現在ご自身にアダルトチルドレンの可能性を感じている人にも、いつものお決まりのパターンとして自分の行動に心当たりがあるかもしれません。
いずれにしても、幼少期の環境が成長に与える影響は大きく、それらが今の自分に心の課題として残されていることに気付くことは大切です。
カウンセリングでは、このような心の課題やパターン化した人間関係からの克服、ストレスとの上手な付き合い方を身につけていただくためのサポートを行っていきます。
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