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愛猫との幸せ時間
うたた寝から目を覚まし、スマホをいじっていると、ソイさんが布団に入りたそうにしていた。
普段私がゴロゴロしているときは、ソイさんは自分のペットベッドで寝ているけど、今日は私が目を覚ましたのを見計らったかのように、布団の隙間を見つけて、そっと近づいてきて、私は彼女が入れるように布団を開けた。
ソイさんは少し躊躇しながらも、私の横にぴったり寄り添ってきて、気持ち良さそうにゴロゴロと喉を鳴らし始めた。
その瞬間、私の心は温かくなり、彼女とこうして過ごす時間がどれほど幸せなものなのかを改めて感じた。
まるで、私が布団に入れてくれるのを待っていたかのように、私の横で寝息を立て始めたかと思うと、ピタッとくっついてゴロゴロ喉を鳴らしながら、私の足にあたっているしっぽの先を振っているのがわかった。
彼女とのこうした何気ない瞬間が、私にとってかけがえのない宝物だ。
昔、実家で飼っていた雑種の男の子が、私の横でこうして寄り添って寝ることをよくしてくれていたのを思い出した。あの頃の温かい記憶がよみがえり、久しぶりに感じたこの感覚に、胸がいっぱいになった。 そして、嬉しくて胸がキュッと締めつけられた。
こんなに温かい気持ちになれるのは、ソイさんが私の側にいてくれるからこそ。
ソイさんは、あの雑種の男の子の生まれ変わりで、運命的に出会って、私を、私たち夫婦という存在を選んでくれたんじゃないかって、そんなことを思った。
彼女との出会いがまるで必然だったように感じて、改めてその存在の大きさに気づく。
私は、ペットは選ぶものではなく、ペットが人間を選んでくれていると感じることが多い。
ソイさんも、私たち夫婦という存在を選んでくれたんだと思うと、ますます彼女を大切にしなければと心から感じる。 彼女が私たち夫婦を選んでくれたことに、感謝の気持ちでいっぱいだ。
お布団に入ることひとつでも、信頼してくれていなければできないことだと思う。
ソイさんが私の横にピタッと寄り添って寝ること、そしてその時間を一緒に過ごすことができるのは、彼女が私を信頼しているからこそ。
そんな信頼を感じる瞬間が、私の心を温かく満たす。
時々、「私のこと、どう思っているのかな?」と思うこともあるが、こういう瞬間に「あ、信頼してくれてるんだ」とか、「好いてくれてるのかな?」と思える。 そのたびに、もっと大事にしなきゃ…と。
ソイさんが私たち夫婦を選んでくれて、こうして過ごしていることがとてもありがたく、幸せだ。
雑種の男の子との色んな思い出を思い出しながら、目頭が熱くなった。
どちらも私の大好きな大切な愛猫。もちろん、今いる実家猫も妹猫も。
その後、ソイさんは私の横で布団に入ったまま、いびきかいて寝言を言いながら寝ちゃった。
こんな幸せな時間を過ごせることに、感謝の気持ちでいっぱいだ。