共通な開発環境の構築について
2023年度上半期の課題として、「共通な開発環境の構築」について、調査検討を行いました。折角なので、結果を展開します。
当初、「ローカル環境の構築手段の確立(自動化)」を目的として、調査検討を進めていたのですが、職場の業務状況等に触れるにつれて、「システム開発に慣れ親しむための学習環境」が、まず必要なのでは?と考え、上記2点を軸に調査検討を行いました。
1.ローカル環境の構築手段の確立(自動化)
昨今、普及しているPCのスペックが向上したことで、ローカル(自前のPC端末)上に、開発環境を構築することも珍しくありません。巷でも、インターネット上や書籍などで、多くの情報を得ることができます。しかし、玉石混淆となっていますので、オススメの手法を3つセレクトしました。
1.1.Docker Desktop
Windows や Mac に加えて、2022年5月からh Linux 環境においても、簡単にDocker環境を構築できるアプリケーションです。コンテナ化したアプリケーションとマイクロサービスの構築と共有が簡単になります。より業務に近い環境を構築するなら、Docker Desktopが最適です。
1.2.Hyper-V
Hyper-Vは、Microsoftが提供する「ハイパーバイザー型」の仮想環境です。Windows 11 Pro、Windows 10 Pro、Enterprise、および Education で使用できます。導入も「機能と役割」から追加するだけで簡単にできます。まずは、Windows OSで簡便に環境を構築するなら、Hyper-Vが最適です。
1.3.Vagrant(+ VirtualBox)
Vagrantは、仮想化環境の雛形を作成し、簡単に同じ環境を再現できるソフトウェアです。Vagrant自身は仮想化ソフトではなく、様々な仮想化ソフトと連携して動作します。当初はVirtualBoxのみに対応していましたが、KVMやVMware、Hyper-V、Docker、Amazon EC2などへの対応が追加されました。10年以上の実績と信頼のあるツールです。
2.システム開発に慣れ親しむための学習環境
日本でもプログラミング教育が小学校や中学校で必修化されるなど、昨今では、プログラミングに多くの関心が寄せられています。一昔前と比べても多くの情報やサービスが提供されています。そのような中で、プログラミング学習の中で最も重要なことは、トライ&エラーだと、私は思っています。習うより慣れろですね。そこで、ブラウザがあれば学習が始められるサイトを3つセレクトしました。
2.1.Google Colaboratory
Google Colaboratoryは、Googleが機械学習の教育及び研究用に提供する無料サービスです。インストール不要かつ、すぐにPythonや機械学習・深層学習の環境を整えることが出来ます。無料で利用する事が出来ますが、Googleアカウントが必要になります。個人的な推しポイントは、「メモも一緒に残せること」です!!Pythonの他、環境を整えることで様々な言語が利用可能です。
2.2.CODEPREP
CODEPREPはプログラミングを書いて動かしながら学ぶ実践型のプログラミング学習サービスです。(公式サイトより引用)
様々な言語やトレンドの技術などを「ブック」という単位で、10分単位に少しずつ自分のペースで学習を進めることができます。積読本に注意(笑)
2.3.paiza.IO
ブラウザ上でコードを書いてすぐに実行!!paiza.IOはオンラインですぐにプログラミングが始められる、 オンライン実行環境です。(公式サイトより引用)
ブラウザさえあれば、プログラムを書いて、コンパイル&実行ができるので、Visual Studio のような統合開発環境を構築しなくてもプログラミングを学習できます。統合開発環境(IDE)に近い見た目なので、IDEに親しむためのトレーニングにも最適です。大学や高専などの講義でも利用されているようです。
以上、ご参考まで。
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