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ビジネスにおける男女の格差問題を考えてみた。

世の中では、男女間での格差が問題視されている。

私の母は自営業をしており、身近な女性が自分でお店を持って働いている姿を近くで見ていたので、男女で格差があるとはあまり思わなかった。
しかし、社会に出てると格差問題を目の当たりし驚いたのを覚えている。

今回は実際に、どの様な格差問題があるか考えてみた。
また、私の中で考える解決策も提示してみたいと思う。

考えるにあたってまずは、男性と女性間での格差問題がどの様なものがあるか調べてみた。

1.賃金格差


男女間の賃金格差以前として多い。
2022年年齢階級別賃金で興味深いデータがある。
20歳前後だと男女間に賃金の開きはほぼないものの、30代から徐々に開き始める。様々な要因があると思われる。

2.管理職の割合

企業における管理職や役員の女性割合は以前として低い状況となっている。
2022年度の調査では、管理職、役員の女性割合は12.7%となっている。
課長相当の役職がいる企業の割合は22.3%。
男性中心の社会となっている。

3.育休休暇と職場復帰

女性の育休休暇取得は一般的だが、長期の育児休暇後の職場復帰が難しい状況。
長期的に離れることで、以前のポジションに戻れない状況がある。
また、保育所不足で、女性が仕事に復帰する際の障害となっている。
これが女性の労働参加の低さに繋がってしまっている。

4.職場のハラスメント

職場でのハラスメントや性差別が以前として存在し、女性の働きやすさを阻害している。

5.教育とキャリア選択

女性が理系分野や技術職に進む割合が少なく、文系分野に偏る傾向にある。
そのため、将来的なキャリアの幅が狭くなっている可能性がある。

6.政治参加の低さ

国会銀や地方議員の女性参加が低い状態であり、政治における女性の声が反映されにくい。

7.介護負担

高齢化社会において、介護の負担が主に女性にのしかかっている状況。
そのため、仕事と介護の両立が難しくなっている。

8.社会的期待とステレオタイプ

以前として、強い性別役割のステレオタイプが存在している。
女性が家庭に専念すべきとの社会期待が根強い。
これが女性の選択肢を制限させている。

沢山の問題がある。

ちょっと調べただけでもこれだけの問題が出てくる。
実際にはもっと多いと思われる。

特にステレオタイプはわかりやすい。
少し年配の方だと今まで女性が家庭に専念するという考えが根付いており、考えを変えるのが難しい状況となっている。

どこから手をつけて良いのか難しいところだ・・・

まずは、労働環境の見直しから

ほとんどの方が1日の中で、労働に掛ける時間が長いとはずなので、
今回は労働を改善することで格差を無くしていけないかを考えてみる。

会社→社会の順に改善されていければと思う。

我々は時間というリソースを使っている

まず、我々は労働時間を市場に出しそれでお金を稼いでいる。
また、育児も同様に時間を子供に掛けることが子供の成長につながる。
となると時間が解決の糸口になるかもしれねい。

まずは、とある架空の男女の例を見てみよう。

優秀な男女の例

仮に同じ能力があり、優秀な男女が同時期に同じタイミングで会社に入ってきたとしよう。
この男女はとても優秀で1時間に1個の成果を出すとする。
仮に8時間労働した場合、成果は8個出る。
この時点では男女の間で違いはない。

しかし、入社してしばらく経つと、格差問題であげた育児休暇の問題が出てくる。
女性は出産後約一年間育児休暇を取ることになった。
そこで次の様な事が起きる。
男女の間で、成果に1年分の違いが出る様になってしまった。
会社は成果を基準に、得た利益の配分をする傾向が強い為、
男性の方が給与が上がる。
これが賃金格差につながる。

また、会社は女性が育児休暇で抜けた業務の穴を塞ぐために、別の誰かをそのポジションに当てる。
すると、育休が終わった女性が戻るポジションが無くなっているではないか。
それが原因になり、職場復帰が難しくなり、辞める選択肢が出るだろう。

問題はこれだけではない。
仮に職場復帰したとしても1年間のブランクがある。
しかも、会社はポジションを上げる際の基準に今までの貢献度を入れている可能性が高い。
すると、同じタイミングで入社した同僚に貢献度で負けてしまう。
その結果、キャリアアップが閉ざされてしまう。

また、子供が小さい時は熱などで保育園からお迎えの依頼があることが多い。
すると、途中で業務を手放し迎えに行かないといけない。
ここで、心無い上司からぐちぐち言われてしまう。
こんな状況では管理職を目指すどころか、会社にいるのもイヤになり辞めてしまう。
結果と会社としては、優秀な人材を逃したことになる。

これは双方にとってデメリットでしかない。

特に女性は結婚したり、子供がいると再就職も難しくなる。
この架空の例だけでも様々な問題が見られた。実際にはもっとひどいだろう。

ワークライフバランスを考える

では、何から手をつけるべきだろうか?

時間をどの様に分配するかが鍵になるだろう。

特に、女性は出産後は労働に掛ける時間が極端に減ってしまう。(女性が家庭に専念すべきというステレオタイプの影響が拍車を掛けている)
では、会社で改善できることは、労働の概念を変えること。

つまり、ワークライフバランスに取り組むことだ。
ていうか、おそらく会社で出来ることはそれぐらいだろう。

限りある時間を有効活用し、仕事と生活のバランスを取れるかが重要になる。

主に検討すべきは下記の内容になるだろう。

1.時間の確保

直接生産性には関わらない部分の時間を減らす。
例えば、通勤時間や無駄な会議、謎のハンコ文化などなど・・・
直接生産性に関わらない部分をいかに見つけ出すかが重要となる。
テレワークやフレックスタイム制度の導入、AIやクラウドツールの活用で無駄を省き、時間を確保する。
労働に関する時間が整理される事で、生産性が向上。
余った時間は、育児などの時間やプライベートな時間に割り当てすることで、業務におけるストレスが減り結果として業務効率も上がる。

2.評価制度の見直し

その人の能力に基づいたポジションを考える。
営業がズバ抜けているひとがマネージャーに向いてるかは別の話。
ポジションに応じて役割が違うし、その役割に応じて必要な能力も違う。
しっかり、従業員の能力を見極め、その能力に合った人員配置が必要となる。
出世するという意識ではなく、役割が変わるという意識付けが必要となる。
先ほどの例で挙げた様に実績だけで出世すると、労働に時間を費やした人が有利になり、結果として女性が不利になる。
上と下で区別するのではなく、ポジションによって必要な能力が変わるを社員に受け付ける必要がある。
ここで大切なのはポジションに上下は無く、指示系統に上下があることを理解させることだ。
また、評価制度は透明性が重要となる。

3.職場環境の整える。

心理的安全性を確保した職場環境。
子育てに会社として理解を示すのが重要となる。
例えば子供が夏休み期間中に会社に子供を連れてくるなどして、子育てに理解を示す。特に指揮系統が上の立場の方がやるのが望ましい。
上司が実施すると部下も実行しやすい。
子供にとっても、新たなコミュニティが形成されることは子供の成長に繋がる。
特に親の職場を観れるのはかなり有意義だ!
また、その様な環境で育った子は、自身が親になった時に同じ様な行動を取る可能性が高い。
結果として子供の世代には格差が減る。
業務によっては難しいかもしれないが、調整してチャレンジする余地はある。
また、職場環境が整っている所には人が集まる。
優秀な人材が集まる可能性が高まるのだ。

4.知識を深める

よりこの問題を解決するにあたっては当事者意識が必要になる。
男女差別に付いて様々な角度から見る事が出来るような知識が必要となる。
知識が高まればより効率よく問題を解決するのが可能になる。
お金に余裕があれば講師を雇ってセミナーを実施するのもいいだろう。
この様な難しい問題に立ち向かうには知識が必要になる。
全体の知識が深まればより良いアイディアが生まれるだろう。

5.文化にする

この様な取組は諦めてしまうケースが多い。
なぜなら、すぐに結果が出ないからだ。
未来への先行投資として、根気よく問題に取り掛かる強い意志が必要となる。
取り組みが習慣化し、それが会社の文化となる。
文化となると、その文化に憧れ同じ様な思想を持った人が集まり、より強固となる。

まずは、時間の確保から

この中で特に重要なのが、時間の確保である。
人間、余裕が無くなると良くない決断をしてしまう。
時間に余裕が持てれば、心にも余裕が持てる。
心に余裕が出れば他者への配慮ができる。
他者への配慮ができれば、格差問題も減る。
時間の確保ができれば結果として生産性向上にも繋がる。

各項目ごとに細かい取組みが必要になる。
それはいくら時間があっても足りないので、今回はこの辺で終わりとしよう。

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