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トラウマと学生生活 ゲームレビュー「シカトリス」

レビューするのは「シカトリス」開発販売日本一ソフトウェア 学校の人体模型のような半分人じゃないパッケージに惹かれて購入

剣を持った異常異能に立ち向かい全員敗れる未来を見る。親友が亡くなった事件以降異能扱える状態なのにもかかわらず異能が使えなくなった主人公は部隊を降り数か月後、新しい地にて学生達が隊員の隊長を務め学生達と学業の先生と寮生活及び事件解決をこなすことになった。プレイ状況3周目でストーリークリア 序盤一部ネタバレ

評価点
①育成システムと戦闘 育成方針を自らで決めれるのだがほぼ自由で両刀気味の能力を盾型に育成することもできれば速攻気味を補助中心にすることも自由で、各々教科によって解放されるスキルパッシブやレベルアップで伸びる能力値が違い、解放されるパッシブ組み合わせで長所の成長促進、戦略性及び火力の向上で育成が進めばやれることがどんどん増えていき覚えるものが満杯なっても専攻は月一回変更可能で安心できる。戦闘は序盤敵が弱いこともあり苦戦あまりせず苦も無く進むが徐々に敵の耐性が固くなったり特殊なことをしてくるため倒されたりするものの傾向を覚えてリトライして特化セットにするなどの試行錯誤を繰り返し、戦闘不能せずに倒すのが楽しくなっていく。仮に戦闘が肌に合わないと感じてもストーリー途中で難易度下げれるので安心できるのもいい。


②周回システム 次回の周回からこれまでS獲得していたり結末をみていくたびに一部強くなった状態で進めることができ戦略を練って戦闘評価Sを狙う意欲につながる。

問題点
①グラフィック 感情が揺れる場面は多数あるのだがキャラ絵と文字のウィンドウのままで表情変わりこそすれ一枚絵に変わらない場面が多く盛り上がりに欠ける
②序盤が淡白 中盤になるまで単調な流れが続く上に敵の種類が少ないことによる戦略のマンネリに加えて育成が進まずやれることが少なく上記にも書いたが絵の少なさも相まって虚無感に襲われやすい
③UIの不便 周回ストーリーの都合上、既読スキップはあるものの授業早送りがそこまで早くない、日数の表示もゆっくりなまま。

賛否両論点
①ストーリーとイベント 最初はお互い初見のためぎこちない対応が続き、各々生徒達を強く干渉せず見守る隊長兼先生としての立場と生徒達の不安から始まり、心理に潜るCUADでの生徒達の葛藤、感情に身を任せそうになったりそうならなかったりで不穏な流れが続き、授業が終わった時に生徒との交流イベントも慎重だったものの進展が進むにつれてどうしようにもなく見えたトラウマに立ち向かって克服し、条件はあるものの仲睦まじいイベントも出て明るくなり、交流イベントも事件後の後日談で晴れやかな反応が見られるなど、王道の流れで良い。だがRPGやゲーム慣れてる人からすれば誰が黒幕なのか明白バッドエンドを迎えなければ順当な結末ではあるためそこまですごい出来に見えないかもしれない。

CUADで
生徒達の抱えるトラウマが目の前に。

総評 最初の淡白さと絵の変わらなさに虚無ではあったものの中盤から組み合わせによる戦略性と敵の多彩さで楽しくなっていき悪くはない結末で買ってよかったと思えた。育成と戦略好きは是非買ってみてほしい

78点「育成の幅広さと自由度は評価できストーリーの過程もよかったが絵の少なさ、序盤の虚無が問題」


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