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<バリアフリーピクトグラムデザインコンペ結果>地域連携・教育支援

 地域デザインセンターでは、バリアフリートイレの左右勝手をより多くの人にわかりやすく伝えるピクトグラムデザインのコンペを開催しました。

 厳正な審査の結果、以下の最優秀賞1点・優秀賞2点が選出され、2022年3月2日(木)に表彰式が行われました。

【応募総数】13点  ※応募者:13組15名(12~27歳)
【最優秀賞】
東田さん(建築都市デザイン学科3年)
【優秀賞】
須田さん(建築都市デザイン学科3年)
古謝さん(建築都市デザイン学科4年)

※入賞作品の詳細についてはこちら(.pdf)をご覧ください。


【総評】

 今回のコンペには短期間の募集にもかかわらず想定以上に多くの応募があり、主催者一同、喜んでおります。また提出された作品のクオリティについても、いずれも真剣に取り組んだ形跡が見られました。
多機能トイレの右勝手・左勝手は、導入されて十数年であり、まだ日本の中でも統一されたピクトもなく、国内でも一部の施設にしか取り入れられていません。そして世界でもこのような左右勝手のある多機能トイレを取り入れている国はわずかです。その為、今回のコンペは挑戦的であり、世界標準も目指すことができるものです。
 選に漏れた作品は、わかりやすさ、に不足がありました。場所がトイレなのかどこなのかわからないものがありました。多かったのは「右」や「左」、「Right」や「Left」等の文字が使われていましたが、右勝手―左勝手、右利き―左利き、右麻痺―左麻痺、等が多様な解釈があり、直感的にわかりにくく選外としました。ピクトで表現しようと試みたものもありましたが、直感的にはわかりにくいとの評価となりました。
 その中で、表彰された3点は、いずれも一目でわかるものであり、利用者が考えずとも直感的にわかるものが選ばれました。優秀賞の1点目は手すりを握っていることで直ぐにどちらの手で操作するのかがわかります。2点目はピクトらしいデザインで使い方もわかりやすいです。最優秀賞は、見たものズバリでわかりやすく、三次元でピクトを表現した点が高く評価されました。
 いずれの応募作品も工夫を凝らし、ユニークな発想に基づいており、バリアフリーの実務や研究に詳しい審査員一同も非常に迷う選考となりました。今後の皆様のご活躍を期待しております。
(審査委員長 土橋喜人先生)




地域デザインセンターでは、地域をよりよくするための支援・コーディネートを行っています。学生の教育に資する地域活動や協働プロジェクト、共同研究などについてお気軽にご相談ください。

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