インターネットには存在しない価値を保有する –スーパーマーケット信濃屋研究④「ドレスコードがないレストランvol.3」-
1:はじめに
合同会社クレイジータンクメンバーは17年前より、以下のキーワードを重視し、活動をしてきました。
この中の「インターネット上に存在しない価値を保有する」というテーマについては、これまで3年半前より続けている独自のスーパーマーケット研究でも、今後とくに意識して取り組んでいくこととしています。
インターネットやSNSの発展により、多くの価値ある情報が(忖度なくいうならば)「垂れ流され」ていると感じています。そして、AIの進化が加速する時代に入り、どのような人でもフラットに安易にインターネット上の価値ある情報へアクセスし、それらを利用・活用できるようになっています。
だからこそ私たちは、誰もが簡単にアクセスすることができない、「インターネット上に存在しない価値」の重要性を改めて認識し、それを独自に保有していくことに真摯に取り組んでまいります。
2:クレイジータンクがすすめてきた「スーパーマーケット研究」
2019年より現役子育てメンバーを中心にスーパーマーケット研究を開始し、2021年よりさらに研究を深めているのが、スーパーマーケット「信濃屋」です。酒販店と食品店を営んでおり、酒販店としての「信濃屋」をご存知の方も多いかもしれません。
私たちは、食品スーパーマーケット「信濃屋」を研究する中で、信濃屋を一言で表すならば、「ドレスコードがないレストラン」であると定義しました。
スーパーマーケットという、老若男女どのような人でも利用する場所でありながら、その場には世界各国・日本全国からのこだわりの商品が並び、信濃屋オリジナルのPB商品や惣菜コーナーも充実。
信濃屋は、一般的な他スーパーとは一線を画し、他こだわりスーパーともまた異なる、独自展開を図るスーパーマーケットだと認識しています。
そのため、私たちクレイジータンクも独自研究を進める中で「ドレスコードがないレストラン」企画をオリジナルで展開し、研究を進めておりました。
ドレスコードがないレストラン vol.1
ドレスコードがないレストラン vol.2
そうしている中で、とあるご縁がありスーパーマーケット信濃屋様にも「ドレスコードがないレストラン」企画をご認識いただき、また公認企画として開催できることとなりました。
3:スーパーマーケット信濃屋様公認、クレイジータンク企画「ドレスコードがないレストラン vol.3」
そしてついに先日、スーパーマーケット信濃屋様公認企画として初の開催となる、
ドレスコードがないレストランvol.3
–信濃屋食材と信濃屋オリジナルコーヒーペアリング–
を開催いたしました。
この場では普段から信濃屋を利用されている子育て現役世代のユーザーの方数名にご参加いただき、その方々が好きな信濃屋商品に合わせて、信濃屋オリジナルコーヒー「エメラルドマウンテンブレンド」をペアリングするコース料理を楽しんでいただきました。子育て中のホッと一息にも役立てて頂ければとも考えていました。
参加いただいた方は「ひとつのコーヒー豆で、ペアリングするんですか?」と驚かれていました。まさに今回は、ひとつのコーヒー豆(エメラルドマウンテンブレンド)で、食事内容にあわせて抽出方法を変化させ、異なる味わいと香りのコーヒーを5種類抽出いたしました。そうすることで信濃屋様で取り扱われる商品の質の高さ、楽しみ方の幅を一緒に体験していただければと考えたのです。
さらに、信濃屋様からは、公認企画としてこの会のためだけにお作りいただいた「エメラルドマウンテンブレンド」に関するプレゼン資料をご提供いただきました。
この会に参加された方だけが、初めて見ることができる資料ということもあり、参加者の方々も興味深そうにプレゼンを聞いていらっしゃいました。
料理の提供時には、その商品に関する詳しい情報をお伝えしながら食べていただき、どのような情報に興味や反応があるかなどもご意見としていただきました。
スーパーマーケットには置かれていない情報、特に生産者の声をどのように届ければ価値を最大化できるか、今後も検証を続けたいと考えています。
4:コース詳細と、「なぜその商品が好きか?」
それでは、「ドレスコードがないレストランvol.3 –信濃屋食材と信濃屋オリジナルコーヒーペアリング– 」の当日のコース内容についてご紹介いたしましょう。
1品目:木桶醤油仕込みのミックスナッツ+信濃屋オリジナルエメラルドマウンテンブレンド
2品目:のらくら農場の長芋のソテー(信濃屋オリジナル木桶醤油仕込みの万能つゆで味付け)+信濃屋オリジナルエメラルドマウンテンブレンド
※のらくら農場についてはこちらも合わせてご覧ください。
3品目:magazino38の能登豚パテ+信濃屋オリジナルエメラルドマウンテンブレンド
4品目:比内地鶏の醤油ラーメン+信濃屋オリジナルエメラルドマウンテンブレンド
5品目:青森ラグノオのカスタードケーキ「いのち」+信濃屋オリジナルエメラルドマウンテンブレンド
参加者の皆さまが、普段、信濃屋で購入しているお気に入り商品ということで事前にお伺いし、コース仕立てで準備いたしました。
一つ一つご提供しながら、選んだ方々がどのような背景でこの商品を手にとることになったのか、またどうしてその商品をリピートして何度も買っているのか、などをお聞きしていきました。
(この情報に関しては、インターネット上で観覧できない価値ある情報として保有します)
…それらの理由は1つの商品につき1つで言い切れるものなく、さまざまな理由や事情が何層にも重なり合い、購入に至っているということが分かってきました。
それらのお話は、各ご参加者やご家庭「独自」の事情や背景であることは確かです。
しかしたった1人でも、とある商品を何度もリピートして選び取っているという事実は、他にも同じような方がいる可能性を示唆しています。
実際に、今回の会に参加した方が商品を紹介してくださる理由と同じ思いを感じ取っていた方がおり、お互いに共感し合う、ということが起きました。
1人の意見は決してたった1人の意見では留まらない。そう改めて体感する機会となりました。
5:どこにアクセスしても調べられない「お客様の声」
2時間の「ドレスコードがないレストラン」の中で、直接お聞きした皆さまからの情報量は膨大な量となっています。
私たちは、それらの情報をこのnoteやインターネット上のどこにも公開することなく、「インターネットには存在しないお客様の情報」として独自に保有をしていきます。
現在、さまざまなテクノロジーの台頭により、お客様が「選び取る理由」が定量化される動きや調査も進んでいます。
しかし私たちが「ドレスコードのないレストラン」企画を通じて、今現在感じることは、
ということです。
簡単に調べられたり、短絡的に理解できるものではなく、お客様の選択には複雑に編み込まれたさまざまな情報が存在しているということをしっかりと認識し、今後さらに「ドレスコードがないレストラン」や独自のスーパーマーケット研究を進めながら、【お客様を理解する】ことを深めていきたいと考えています。
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