見出し画像

クレイジータンク通信 vol.237 『拡散よりも浸透、面よりも深度』

お知らせ※
近々、このクレタン通信はある会員制のアドバイザーを務める場での公開、または有料版へと移行予定です。正式な時期が決まりましたら、またお知らせさせていただきます。それまでは無料版にてぜひお楽しみください。
-----


寒波が訪れた週末。ちょうど節分を迎えましたね。さまざまな厄が追い払われて、今年も健やかに過ごせることを願うばかりです。

さて、今週も通信をお送りいたします。

ぜひご一読ください。



拡散よりも浸透、面よりも深度


来る2/11(祝)の20時より、のらくら農場の萩原代表との対談の場を予定しています。(農業従事者や保けん野菜加入者以外のかたでもご参加可能です)


この場は、11月にのらくら農場近辺で開催した「農業を学び合う会」を経て、その後3ヶ月、のらくら農場の萩原さんやスタッフの皆さんがどのようなことに取り組み、また、今後どのようなことを企てているのか、などを伺っていく場となります。


先日、のらくら農場に訪問させていただき、萩原さんと数時間にわたり様々なディスカッションを行いました。


11月の「農業を学び合う会」では、企画運営主催のミチクサ合同会社秋山代表の図らいもあり、クレイジータンク代表の竹鼻より、会の2日目にテクノロジーやAIの進化に伴う農業界の変化の予測とそれに向けて準備できること、をお話させていただき、参加者の皆さんと様々な意見交換をさせていただいた経緯があります。



のらくら農場の萩原さんは、その後、現場に軸足を置かれながらも、波のように押し寄せる様々な社会変化や環境変化を捉えながら、竹鼻が提示した課題提起に対し、考えを巡らせた、と話してくださいました。

その上で、のらくら農場さんとしては何をやっていくべきなのか、そしてこれから更に、まだ身体化はしていないが、ぼんやりしているテクノロジーやAIが進化を遂げる先の未来に向けて、どのような挑戦をしていくのか、などを対談を通じてお話していければと考えています。


ぜひ、前回のないとう農園・内藤代表との鼎談の場のように、農業界だけにとどまらず様々な分野の方に参考になる考え方や手法が聞ける会になるかと思いますので、ご参加いただけたらと思います。


さらに3月には追って詳細のお知らせをいたしますが、株式会社ベジアーツの代表・山本さんとの現地ライブ対談も予定しています。

こちらも今後の情報をお待ちいただけたら幸いです。


このように、2025年に入り、クレイジータンクが加速させていることは「話すこと」です。

これまでも必要としてくださる方や企業様へは出向いて未来についての話をお伝えしてきました。

しかし、AIの研究をスタートさせた当初より竹鼻が一つの区切りとして考えていた2026年を前に、急激に技術進化が進み、2025年の1月の初めには世界最大のテクノロジー見本市・CES2025で驚きの発表が相次いだにもかかわらず、すでに1月の終わりには、CES段階の情報が塗り替えられるようなニュースも舞い込んでくるなど、そのスピード感に圧倒されます。

しかし同時に、このような展開はまさに予測していたものでした。

次から次に、進化が塗り替えられ、何を軸に未来を考えるのか、どこを点において事業計画を練るのか、などが非常に難しい時期に入っています。これは、どの業界、どの職種も変わらず等しくです。

この不安定感には、誰もが不安を抱きますし、迷いが生じてきます。この混沌とした状態を打破していくためにも、クレイジータンクは今「話すこと」に改めて注力しています。

ただ、時間も体も限られてることもあり、まずは私たちがこれまで関わり、私たちの考え方や取り組みに対し、わからないながらも理解をしようとしてくださる方々と、より深く、まっすぐ、具体的に話をしていくということから始めています。

これまでは、未来の話やAIの進化についてお話すると(竹鼻は20年来ずっと同じ話をし続けています)、否定したり、怒る方ばかりの時期もありました。

しかし最近は、怖くても聞かなくてはいけない、という姿勢の方が増えてきています。その後に聞いたもののどうしたらいいかわからない、と相談をいただきます。そこを具体的に、時間をかけてでも一緒に話しながら見つけていく、というプロセスが重要です。

鼎談や対談を行う機会をたくさんつくらせていただいているのは、その「深く話をする」機会はとても個別性が高い情報だらけにはなるものの、誰もが「ここまで取り組まないといけないのだ」というラインを知ったり、自らに置き換えて思考をスタートする機会になればとの思いもあります。

あくまで拡散をするのではなく、浸透をさせていくこと。

SNSで拡がり、わかりやすく理解される内容には、今後は真の答えはありません。

それだけ時代と事態が複雑化しており、誰もが個別性高い価値を高めながら、さらにそれをアップデートし続ける胆力が必要になっているからです。


こういったことから、今後企業や経営コンサルティングという仕事は、非常にやることが多く結果が出るまでに時間がとてもかかる職種になっていくことも予測できます。

これまでのようなデータ分析から答えを出すことはAIが可能になりますし、事業方針や改善案でさえAIが提示してくるでしょう。

ただそれを実行する上での現場にしかない様々な調整や事態への対応力、そして、常に変化と進化を続ける社会へ対応するスピードと手法、行動。この辺りをクライアントとべったり共にしながら行なっていくことが、コンサルティング業の職能アップになっていくことと予測しています。

当たり前にこれまで以上にプロジェクト数をこなせなくなりますし、明確な数値結果を望めるものではなくなるでしょう。新しい価値評価の設定と認識も必要になります。限られた時間と体で「誰と」プロジェクトを行うのか、という信頼と覚悟も必要になります。

このような様々な変化の中で、クレイジータンクは「話すこと」を重視して、拡散よりも浸透し、面よりも深度を大切に、今後も真の仲間を増やしていけたらと思っています。

いいなと思ったら応援しよう!