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15年越しの未来予測事業は、現実の世界へ-自分の未来をどうデザインするか-
先日、多くの人にとって衝撃的なツイートがX(旧Twitter)に流れてきました。それはnoteの成長にも大きく寄与されたTHE GUILD代表深津貴之氏がシアトルからMicrosoftの講演を実況されたものでした。
Microsoftがどのようなイノベーションを起こそうとしているのかは皆様自身で体験していただくしかありませんが、そのツイートの中に
もうやっぱり、葉山に土地買ってカフェやるしかないな… 隠居したい#MSIgnite
— 深津 貴之 / THE GUILD / note (@fladdict) November 15, 2023
人類に残される仕事、マジで数年でなくなりそうなんだけど#MSIgnite
— 深津 貴之 / THE GUILD / note (@fladdict) November 15, 2023
もう山奥で釜でも作って、AIの入ってこない世界で、曜変天目茶碗の復元チャレンジとかするほうがいいかもしれん
— 深津 貴之 / THE GUILD / note (@fladdict) November 15, 2023
これだけを取り上げてしまうと不安を煽るだけになってしまいますが、それだけ深津氏が感じた衝撃が伝わってきました。
しかし…弊社メンバー内でこのツイートを情報共有した際、特別な驚きもなく、勝手ながら深津氏にもこのような返事をさせてさせていただきました。
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驚きがなかったその理由は、15年前から人工知能が作り出すであろう世界を想像し、準備をしてきたからです。
未来予測事業をスタートさせて15年以上…
弊社が初めて未来予測を事業に取り入れたのは今から約15年前、そしてそのきっかけになった未来予測は22年前に遡ります。
未来予測事業、と聞くとSF(サイエンスフィクション)?と思われる方もいるかもしれませんが、ビジネスにおいて重要視する企業も増え始め、色々な番組で取り上げられることも多くなってきました。
弊社の未来予測事業には短期・中期・長期とあり、短期中期的な予測の中でアドバイスをさせていただいているのが、株式会社ユタカ産業様や昨年は大手ディベロッパーで自動運転車がもたらす未来などから考えられる新規事業創造の人材育成などに関わらせていただきました。
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その他にも株式会社DENSO様と早稲田大学との共同論文発表など、弊社の未来予測に期待してくださる企業様も増え始めています。
未来予測を事業に据えるきっかけとなったのは遡ること22年前、弊社代表の竹鼻がまだ大学一年生(2001年)の時、社会学の授業で学んだ「出生率が下がっている」という問題を知ったことから始まります。建築学科にいた18歳の竹鼻は、人口が減ったり、高齢化が進むと単純に建築物の需要が減り、空き家が増えると予測。そして不動産も経済成長の一端を担ってきたとすれば、日本経済は衰退の一途を辿るのでは?という問いを持ちました。
その対策として建築設計に留まらず、まちづくりにコミットしてみたり、経営と縁遠かった建築にマーケティングなどを取り入れる学習をしてみたのですが、経済成長にまで影響する感覚や周りの理解を得られませんでした。そんな悩みを持つ学生生活の中で出会ったのが、この本でした。
人工知能などテクノロジーが建築にどのような影響を与えるのか、その可能性について書かれた本だったと記憶しています。
人口が減り、人手が減る中で、テクノロジーやロボットに脆弱な部分を補ってもらう。今では当たり前の考え方ではありますが、当時は「危険な思想」として教授陣に批判されました。まさに建築家の必要性を問うたことにも繋がってしまったからでした。
そして同時に感じたことは、テクノロジーがより進化した時にエンジニアと呼ばれる職種はまさに人工知能に代替される最たるものになるという予見でした。
竹鼻の周りにもプログラミング知識を活用してHPを作ったり、映像作家として学生時代から仕事を請け負う友人もいましたが、彼らのスキルは、まさに人工知能に「仕事を奪われる」と感じ、究極的には人間の手でアナログ的に作られる物や記憶に残る過去の価値、自然の力を使ってデザインされた物、人に選択される人間が作るモノなどにしか人間が携わる価値は残らなのではないかと予測し始めました。
そして建築事務所で学んだ後、25歳で独立し、人間が作り出す「手間」や「人間らしさ」、アートや自然の力に頼ったデザイン制作、これまで価値とされていない発想を事業にする試みなどに力を注いできました。
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2018年前までのお仕事についてはnoteをご覧ください。
有料記事ですが、未来予測事業に関わる記事をまとめています。
その後、落合陽一氏が提唱したデジタルネイチャーが、自然の力を使ったデザインもテクノロジーで可能にする考え方として世の中に広まりましたが、体験を伴うデザインとして今も可能性を模索しています。
私はこの試みを「人間とテクノロジーの境界線」と読んできました。
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私たちは人生をどのようにデザインするのか
2008年から少しずつ書きためていき、2016年に大阪グランフロントで行われた35歳以下の若手建築家の展覧会で発表させていただいた「無意識へのシナリオ」。
2017年に出版された本では、AIが建築設計に及ぼす世界について議論をしようと試みましたが、当時の建築界では受け入れられませんでした。
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私たち人間は、歴史から見ても新しいモノを得体の知れない存在と認識し、怒りや恐怖心を持って拒否する生き物です。それを受け入れるまでに時間がかかったり、受け入れる前に抹殺してしまうことすらあります。
しかし、AIはもう誰にも止めることはできない世界まで来てしまいました。
2008年、人間のエゴや感覚、経験値を全てなくし、データだけで津波(地球温暖化による海面上昇を含む)が来た後の方が美しい都市を設計するという建築作品を修士設計で発表した時から、私は周りにこう告げていました。
「自分が見てしまった世界を信じて生きていくしかない」
今日まで孤独に、しかし「伝えること」だけは決して諦めずに生きてきましたが、ディープラーニングやChatGPTの出現によって、日常や仕事にAIが活用されるようになり、理解しようとしてくれる仲間や未来予測事業を信じてくださる企業も少しずつ増え始めています。
私たちはこの15年で、日本の農業(食)やアニメ、ブロックチェーンゲーム、アナログなものづくり、失われゆき現物資産的価値、アート、観光、不動産、小売(スーパーマーケット)、海外への日本の価値輸出などに投資をしてきました。しかし、お金をたくさん儲けるためではなく、次世代に何を残すか、がテーマであり、それが自分たちを最も豊かにする人生デザインだと考え、行動してきました。
フォーマット化された人生設計はもう存在しません。人それぞれ、自分自身の豊かさを見つけなければならないフェーズが来ました。
あなたはどんなことに豊かさを感じ、人生をデザインしていくでしょうか。
これからの未来に向けた自分や組織をオーダーメイドにデザインしていくために、ご依頼ある方は、ご連絡ください。