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クレイジータンク通信 vol.234 生成AIが人間を凌駕する時代が来ても、ジタバタする「意欲」と「スタンス」を大切にする

※お知らせ※

近々、このクレタン通信はある会員制のアドバイザーを務める場での公開、または有料版へと移行予定です。正式な時期が決まりましたら、またお知らせさせていただきます。それまでは無料版にてぜひお楽しみください。

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年が明けて以降の連日、国内外を問わず、さまざまなニュースが飛び交い、心落ち着かない日々ではありますが、何事も大事になる前に「準備できる時間がある」という状態のものもまだ多く存在していると思い、前向きかつ具体的に動いていきたいと気持ちを引き締める日々です。

さて、今週のクレタン通信をお送ります。

これまでも生成AI到来時代の未来予測についてお伝えしてきましたが、年明けにラスベガスで開催されたテクノロジーの見本市にて驚くような技術進化が発表されたことを受けて、その進化と「共存を目指す上で」、改めて今後私たちに求められることは何なのかについて、クレイジータンクが関わる企業の社員様の動きも事例に紹介しながら書いてみたいと思います。

ぜひご一読ください。


生成AIが人間を凌駕する時代が来ても、ジタバタする「意欲」と「スタンス」を大切にする


年が明け、アメリカ・ラスベガスで行われた世界最大のテクノロジー見本市「CES2025」では、テクノロジー進化のスピード感がこれほどまでに高速化しているのかと実感、驚愕するような発表が相次ぎました。

中でも、現在のパソコンの約1000倍の性能を持つスーパーコンピュータが各個人家庭でも手に入れられる程度のサイズ(小型化)かつ値段(約50万円程度)で発表されました。


今では各家庭、各個人が当たり前のようにPCを所有したり、子どもたちでさえも当たり前のようにスマートフォンを所有したりしていますが、そのような変化が今後数年間でスーパーコンピュータにおいても起こるでしょう。

各個人がスーパーコンピュータを使うことが当たり前になるような環境がすでに整ってきていることに驚きを隠せません。


先日、弊社代表の竹鼻が生成AIとの共存時代における「教育」という観点で記事を公開しました。


今後、スーパーコンピュータを誰もが所持し、生活や仕事をするとなると、まさに「自分(人間)の知能を超えた」道具を使いこなしていく必要があり、子どもたちがどのような学びを得て、どのように生きていくのか、大きく変化していくでしょう。

受験勉強で身につけたいわゆる学力(胆力などは別ですが)があれば良い大学、良い就職先へ、というこれまでのセオリーは終わりに向かわざるを得ないと感じます。

今はまだ生成AIが「便利」「業務の保管になる」程度の使い勝手に感じる方も多いかもしれませんが、今後は、生成AIがこれまで人間のスキルや知識により行われていた仕事を全て行えるようになります。

さらにそれは時間をかけずに瞬時に可能となり、人間がむしろ手を出さないほうが良い、という段階に入っていくことが予想されます。


このような時代には一体どのような力が求められるのか(子どもだけではなく、私たち大人も)クレイジータンクでは以前より研究しながら実践を積み重ねてきております。

まさに「日々ジタバタする」ことを大切にしています。

その中で、先日、とある企業様との定例時に感じたことがありました。

定例内では、毎週、クレイジータンクより世の中で起こっているさまざまな変化を真っ直ぐにお伝えし、その上で「今、どの方向を意識して、何を進めるのか」ということをチューニングしながら行動します。

この手法は、一般企業で年間の売上目標や行動目標がある事業推進を主とする社員の皆様からすると非常に難しい手法です。

先週やろうと話していたことが今週は変化することも多々あり、せっかく動いていたことが(無駄になるとまで言わないものの)変わってしまって、これまでの仕事の仕方で得ていた達成感や満足感が得にくくなりますし、常に「わからないことに挑戦し続ける」という不安定な状態に身を置くことになるからです。

数年前にこの取り組みはスタートし、社員の皆様は苦しみながら取り組んでこられました。

現在は、昨年より仮想通貨の仕組みを理解するために独自の仮想通貨システムを手動で一つずつ開発しながら、そこに新しい通貨を加えて為替の変動を実体験するなどしています。

「数字が苦手」と仰っていたメンバーの方が、悩みながらも一つずつ自分事で捉え、理解をしてシステム開発経験もない中で使える手段を使って必死に取り組んでいます。

今後、生成AIが進化をし一般化すれば、

「こういった仮想通貨システムを作って」

と言えば瞬時に生成AIがそれを創り出す時代です。

しかし、実際にそのシステムを使用する「現場で起こること」を理解しながら、システムに随時反映させながら、自分自身も知識や理解を得ていくその過程(プロセス)が非常に重要だと考えています。

そして最も重要なことは、その過程に取り組み、学ぼうとする「人間の意欲」や「スタンス」なのだろうと思って、社員の皆様の姿を見ながら感じました。

クレイジータンクでは人間の価値が次第に生成AIに奪われてしまうかもしれない未来を予測し絶望的な気持ちになるからこそ、「ジタバタしよう」という合言葉を大切にしています。

ジタバタするためには、私たち自身の中に「意欲」がなければ、そして取り組もうとする「スタンス」がなければなりません。

人間としてそれらを大事に持ち続け、動き続けることの中に希望があると信じながら、引き続き、自分たちにできることをジタバタしながら続けていく予定です。


●お知らせ●

1/24(金)20:00〜より、保けん野菜提携農家の「ないとう農園」内藤さんと、保けん野菜サービスの企画運営を行うミチクサ合同会社秋山さんと、クレイジータンク代表竹鼻の3名による鼎談が開催されます。

農業分野だけではなく、生成AIや社会変化を踏まえながら、幅広い角度から話をしていく予定です。他分野の方でもヒントとなる話を散りばめた会になる予定ですので、ぜひご参加いただけたらと思っております。


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