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クレイジータンク通信vol.207 『地球沸騰化時代の農業を自分ごとで捉える』

クレイジータンク通信(通称:クレタン通信)は、2020年7月よりスタートし、現在まで毎週つづいている「クレタンの今」をお届けする2000-3000字程度の通信です。2021年10月までは、クレタン関係者やファンクラブの方、十数名の方に限定的にお送りしてきました。しかし購読者の皆さまからのフィードバックもあり、2021年10月下旬より、有料にてnote公開を行うことになりました。さらに、2023年10月からは、試験的に無料公開をスタートすることにいたしました。

毎週、クレタンが何をしているか、また、何を考え行動しているのかについてお伝えしていく場です。クレタンは常に未来に向かって自分たちが「挑戦をつづける当事者」になることを大切にしています。変化する社会を生きるみなさまにとって、挑戦へのきっかけや原動力となれば幸いです。気になったときにふと立ち寄ってみてください。



クレイジータンク通信 vol.207


灼熱の毎日…日中に外を少し歩いているだけでも身の危険すら感じてしまいますね…

熱中症に気をつけることもさることながら、冷房の中で身体やお腹を壊すかたもいるかもしれませんので、温度差の調節をこまめに意識していきたいですね。

皆様ご安全にお過ごしください。

さて、今週のクレタン通信では、この災害級の暑さが、現在進めている保けん野菜の「かてい農園」へどのような影響をもたらしているかについて現場のリアルをお伝えできればと思います。
さらにそこから体感した農業の事情や、実際に保けん野菜サービスを通じてお聞きした農業従事者の方のお話などもご紹介します。

ぜひご一読ください。


【地球沸騰化時代の農業を自分ごとで捉える】


クレイジータンクがアドバイザーとして関わる「保けん野菜」サービス内で新しくリリースしました【かてい農園プラン】。

自宅のベランダやお庭で野菜を育ててみたいという方向けに、必要なフォローを行っていくサービスです。

先駆けて、かてい農園プロジェクトをいくつかの加入者のご家庭で実施をしていますが、その中でクレタンメンバーのかてい農園で、直近、いくつかの野菜の苗が枯れてしまったという事態が起きました。

まさに、この暑さの影響だと想定しています。

昨年も猛暑だったことから、保けん野菜の提携農家さんに、夏をどう過ごしたのかということをお聞きしていました。

聞こえてきたのは、

「今後、夏に栽培が難しくなるかもしれない。いっそ夏は畑を閉じることも検討している」

「あまりの暑さのため、普段は雨の水でまかなっているような畑にも、水を入れたタンクをトラックにつんで水やりすることもあり、夜11時まで作業が続いてしまうスタッフもいた。」

などといった声でした。

クレイジータンクでは、この現状を自分ごと化しないといけないと考え、今年の1月頃からかてい農園プロジェクトをスタートさせ、いくつかの野菜をベランダで育ててきていました。当時から、夏に何が起こるのかを私たちもしっかり見ないといけない、という目的もありました。

比較的順調に、試行錯誤しながらも様々な野菜の栽培をここまで続けてきましたが、この2週間ほどの暑さで一気に野菜たちが弱ってしまいました。

都内のベランダでのプランターで栽培する環境と、農家さんの畑での栽培する環境は違います。

夏場の土の温度は外気温に比べると低く(地中熱)、プランターに比べれば、まだ畑のほうが野菜たちが育つ環境として適切である、という違いはあります。

それでも今年は昨年よりも暑くなるとも言われており、農業への影響は計り知れないものになるだろうと、自分たちのかてい農園の野菜の現状を見ながら自分ごとに感じるに至っています。

私たちが、ベランダにある数種類の野菜たちがぐったりとなっている姿を見るだけでも切ない気持ちになり、やるせなく感じるのですから、農業従事者の方々が向き合う状況を考えると想像するに余りあります。

私たちは今後も、日々食べることを止めることはできない立場だからこそ、農業従事者の方々の努力を大切に受け取らせていただきながらも、自分たち自身でも、小さくともいいので、食糧の今後の課題に対して具体的に動いていくことが大切だと思っています。

かてい農園プランでは、暑すぎる時期には部屋の中で栽培できるものを選んでみようなど、様々な取り組みを考えながら随時アップデートしつづけています。参加してくださる方には、栽培を続ける中で積み重なる知識や体験が確かにあると自負しています。

保けん野菜サービスは、「ほけん」という言葉の通り、今後、野菜や食べ物がうまく手に入らないといった「いざ」という時のためにも、せめて今のうちから、知識・行動・信頼関係・適切な場所に適切な費用、を加入者全員がシェアしていく形を、日々サービスの中で組み立ています。

昨今の気候変動の状況を踏まえ、今後の食糧課題のために何か具体的に自分にできることからやってみたい…けれど、何から始めていいのかわからない…という方は、ぜひ一度、保けん野菜にお問い合わせいただけたらと思います。



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