【所感:道をひらく】勤勉の徳
P HPが出版しているベストセラーとなっている書籍「道をひらく」を読んで、所感を投稿しています。
「道をひらく」は短いエッセイがまとめられたものになっているので、1つ1つのエッセイは手軽に読めます。短い文章の中に、人生の本質が詰まっていて、読むたびに発見や気づきがある素晴らしい書籍です。
2023年10月23日(月)
本日の文章 「勤勉の徳」
※出所:道をひらく※
勤勉の徳
天災地変をまつまでもなく、粒粒辛苦の巨万の富も、事あらば一朝にして失われてしまうことがしばしばある。形あるものはいつかは滅びるにしても、まことにはかない姿であるといえよう。
だがしかし、身についた技とか習性とかは、これは生あるかぎり失われはしない。たよりになるのは、やはり自分の身についた技、身についた習性。
だから、何か一つでもいいから、よき技、よき習性を身につけたいものであるが、なかでもいわゆる勤勉の習性は、何にもまして尊いものに思われる。
勤勉は喜びを生み、信用を生み、そして富を生む。
人間のいわば一つの大事な徳である。徳であるかぎり、これを積むには不断の努力がいる。
相撲に強くなるためには、不断に真剣なけいこを積まねばならないように、勤勉の習性を身につけるためには、まず日々を勤勉につとめるよう努力がいるのである。その努力が重なって勤勉の習性が身につき、その習性から始めて徳が生まれてくる。
おたがいに勤勉の徳を積みたいものである。
<所感>
・粒々辛苦 という四字熟語は初めて知った。
<意味> 穀物の一粒一粒は、農民の苦労 と努力の結果実ったものであること。 転じ て、細かな努力を積み重ねて、たいへんな 苦労をすること。
・自分に身についた技や習性は失われない。
→今の時代、スマホ一つでなんでも調べられる。また、AIも進化して、なんでも答えてくれる。漢字を覚えていなくても、パソコンで勝手に変換してくれる。言語の壁も、翻訳機が解決してくれる。
ただ、それらは全て、道具に頼ったもの。いざというときは、やはり自分に身についた能力がないと、何もできなくなってしまうと感じた。
・勤勉は喜びを生み、信用を生み、そして富を生む
→順番が大事だと思った。まず勤勉を続けることで”喜び”を知る。喜びとは、何か新しい知識を得ることや、新しいことができるようになること、人に役立つ能力を身につけることで得られるのだろうと私は思いました。
次に、その喜びが信用を生み、最後に富を生む。
富は、結果としてついてきただけであり、最初から富を得るために勤勉になろうとすると間違えるのだろうと思いました。
・勤勉は喜びを生む
→以前私が勤めていた会社が「指針」として掲げていたものの1つで、今でも私も大事にしているものを思い出しました。
”知識とは喜びをもって受け入れられ、良いことを覚えたという「生命のふくらみ」が感じられなくてはならない。それは、頭脳を甘やかすことではなく、頭脳そのものを活発にし、自らを成長させることである”
・勤勉の習性
→今は、書籍だけでなく、書籍の音声版(オーディオブックやオーディブルなど)、動画など様々なスタイルでの勉強の方法があります。自分に合うもの、続けられるものを見つければ、誰にでも機会はあると思います。
5分、10分のスキマ時間でも、できることを続けると、それが大きな差になると思います。
・良い習慣
→インプットの習慣だけでなく、アウトプットの習慣を持つと良いと思います。
特に、アウトプットの習慣があると、そのためにインプットをしようとするため、無理なくインプットも続きます。
慣れない人はまずはインプットの習慣からでもいいと思いますが、アウトプットの習慣をつくることはおすすめです。
(例えばnoteに週1回投稿する、家族や友人に話をする、人の目に触れなくても自分が学んだことを文字に整理してみたり、録音したりする。 など)
最後まで読んで頂きありがとうございました。